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「初夏白花歌 十三首」

金よりも
銀花が放つ
清らかさ

銀蘭

茨道
柔いハートで
ひと休み

野茨(のいばら)

ポン菓子が
弾けたように
散らばって

小米空木(こごめうつぎ)

空木から
紫陽花代わる
橋渡し

額空木(がくうつぎ) 空木という名のアジサイ科

卯の花と
呼ばれ愛され
古代から

空木 別名、卯の花

八重の花
慶び重ね
咲いている

八重毒痛み(やえどくだみ)

イボタヌキ
読み間違えて
ごめんなさい

水蝋の木(いぼたのき)

深緑で
白い群星
見つけたよ

丸葉空木

赤升麻(あかしょうま)
筒の掃除を
駆り立てる

赤升麻

バラさえも
夏の装い
一重咲き

難波茨(なにわいばら)

洋風で
魅せる姿の
仏炎苞

オランダカイウ 別名カラー

クチナシで
満ちる季節を
待ちわびた

梔子

一度でも
見下げてみたい
泰山木(たいさんぼく)

泰山木

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