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あみコレに出品してみた話【3】 販売価格を考える

あみコレに出品してみた話【2】のつづきです。


申し込みを終えたら、納品期日までにあみぐるみ制作するのは当然なのですが、販売価格も自分で決めなくてはいけません。
これが本当に難しかった😣💦
ここでは、価格を決める際にいただいたアドバイスや考えたことを書きました。

【販売価格を決めるための考え方】

ネットで調べていて、よく見かけたのが以下の二点。

ー原価の3倍ー
あみぐるみの場合、この原価に人件費(自分の作業費)が含まれるのか否かでだいぶ変わります。
編むのが遅い私の場合最低賃金×掛かった時間ではかなり高すぎる気がします。逆に材料費の3倍では少な過ぎて泣けてきます。

ーオリジナルハンドメイド作品は刺さる人には刺さる。高くても買う人は買うー
とは言っても、ある程度人気の作家でない限り、妥当な価格があるように思うのです…。

またハンドメイド作品やアート作品は「場所」や「シチュエーション」で売れる作品や価格帯に差があるように思います。
「あみコレ」での妥当な価格もあると思うのですが、わかりません。前年のあみコレで価格をチェックしておかなかったことを後悔しました

ダメ元であみぐるみ協会の会員向けの掲示板で、あみコレでの平均価格や最多価格帯など、値段付けの目安について質問してみましたが、やはり明確な回答を得ることはできませんでした。

しかし、掲示板に書き込んだことで、会員の方々から個別でアドバイスや共感の声をいただくことができました。

そのようなアドバイスを参考に以下の二点が、価格を考える上で大きな柱になりました。

①価格の根拠をわかりやすく説明できるか。
②今後同じものを同じ価格で求められても対応できるか。

「何故この価格か」を説明できることは、大切なことだと思います。

また今後も販売を続けていける価格をつけるということも大切だと思います。

今回と同じ価格で…と頼まれた時に、快く引き受けられるか、またはその価格が難しいならばその理由を明確に説明できるようにしなければ…と思いました。


【他の作家の価格を調べてみる】

ネットでは「自分の納得のいく価格」や「利益をキチンと乗せて」などの意見を見ますが、一般的な価格から乖離していては「高すぎて買えない」「他よりも安いから買った」となってしまうと思います。

どちらも望む結果ではないので、ある程度妥当な価格を知る為に、まずは、minneやcreemaを中心にあみぐるみの販売価格をチェックしてみました。

「手のりうさぎ」

※ここでは写真の「手のりうさぎ」の価格決めの過程を書いています。

作風や作業量などが近いかな…と思ったあみぐるみで順調に売れていそうな作品の販売価格は1500〜2800円位でした。

minne等では、
販売価格×0.9が出品者の利益になり、
販売価格+送料が購入者の負担額になります。

そこから、大雑把ですが、
出品者の利益で見たら1800円前後、
購入者の負担額で見ると2800円以内、
が妥当な価格かな…と考えました。

さらに、あみコレでの販売価格がわかるものがないかとネット上で探してみました。
あみコレでは販売価格の40パーセントの委託料が掛かります。運営側はその分をしっかりと価格に乗せるようにと要綱に記載しています。

例えばminneで2200円で販売されている方は、minneでの利益は1980円。同じ利益を得るのであればあみコレでは3300円で販売しなくてはなりません。
しかし、私が確認できたものに限れば、販売価格はそこまで上がっていませんでした。
なので、あみコレであってもminneなどの送料を含めた金額とそれほど変わらない額…2〜3割り増しくらいが妥当かな…と思いました。

※あくまでもこの価格帯の作品について私が感じたことです。


【自分が望む利益を考える】

「手のりうさぎ」の一体当たりの材料費は150円程です。作業時間はパンダうさぎで3時間は掛かっています。

この作業時間に対して、1,500円(時給500円)位は欲しい…と言うのが素直な気持ちでした。

1500+150=1,650円の利益が欲しいとすると、
40%の委託料を乗せた2,750円が「手のりうさぎ(パンダうさぎ)の希望販売価格ということになります。


【販売価格決定】

①minneなどを調べて、お客様の1個あたりの負担額(価格+送料)の上限は2800円位が妥当と考えた。

②自分の「望む利益+委託料」から考えた販売希望価格は2750円。

③価格の説明ができる。
制作時間3時間×時給500円、材料費150円。
それに委託料を乗せた額

④当面はこの金額で依頼されても苦ではない。

①〜④から、今回のあみコレでは「手のりうさぎ(パンダうさぎ)」の1体当たりの販売価格は2800円くらいが妥当と考えました。

ですが、初めての販売でちょっと弱気になったことと、今後も販売するならば「初めての販売価格」よりも下げたくないと考えたので、少し下げて2600円で販売することにしました。

単色のうさぎは手間も材料費も少ないので、更に下げて2,500円に決定しました。

参加費や納品時の送料なども価格に乗せるべきという考えもありますが、今回は出品数が少なく、それらを乗せることは難しいと考えてシンプルに「作業費(時給)+材料費」にしました。

あみコレの出品作業の中で、この価格決めがもっとも悩ましくしんどかったです。


あみコレに出品してみた話【4】につづきます。

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