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ベンゾジアゼピン長期使用者の研究

イギリスは、
優れたソースがネットに溢れてるのですね。

羨ましいです。


さて、
東フィンランド大学法医学精神医学の
Heidi Taipale博士が、
コホート研究などから、

ベンゾジアゼピン薬物の
長期使用者の要因・因子
を研究され考察された記事
のようです。

ベンゾジアゼピン薬を飲んでいる人は、
その後長期使用になる人が多い。

ベンゾジアゼピン薬は長期使用者の発生率が高い。


とくに高齢者の間では
BZDR(ベンゾジアゼピン薬)の長期使用が、
依然として非常に高いと報告されてます。

高齢者の場合、
BZDRの使用は特に認知と精神運動の副作用。
(要はボケて怒りやすくなったり感情的になったりわがままになったり妄想など精神症状が出る)

転倒・骨折・さらには
死亡リスクの増加と関連してます。

(外国ではBZDRの長期使用と認知機能、
 精神病症状の出現の関連性にかなり
 言及してますが、
 日本ではまだ根拠がないと否定されてる気がします)

BZDRの長期使用に関する一般的な因子には、
性別・併存疾患・高齢・低所得・健康状態の悪化
などが含まれてる。

Taipale氏はBZDRの長期使用の発生率、
発生に関する因子を評価しようとして、
データを分析して追跡調査を行いました。

BZDR長期使用者

BZDR短期使用者

の因子を比較しました。

比較の結果
高齢・社会保障の受給・精神疾患の併存・
薬物乱用が長期使用者と関連していたとデータが出ました。


長期使用者に多い薬物としては、

ニトラゼパム(ベンザリン)
テマゼパム(ホリゾン)
ロラゼパム(ワイパックス)
クロナゼパム(リボトリール)



治療を開始した人が、
長期使用者となる割合が高かった。


以上


まぁ
ベンゾジアゼピンに詳しい人なら、
知ってることばかりかもしれません。



減薬断薬を考えれてる人は
幸せだと思います。


インターネットなどの普及で、
ベンゾジアゼピンの実情を知ることができ、
減薬断薬を考え実行しようと思っても、

減薬方法や離脱症状や、
いろんな知識を自宅にいながら
入手することができるからです。

お年寄り世代は、本当にお気の毒です。


処方されたが最後、
自分が飲んでる薬の実態を知ることもできず、
知ったにしても、
もう遅すぎます。

70歳80歳のお年寄りに、
ベンゾの減薬断薬を勧め、
辛い離脱症状と闘え!
なんていう人はいないと思います。

もう
死ぬまで飲むしかないのです。


そして、
ベンゾジアゼピンが本当は原因かもしれないのに、
認知障害や
精神症状(起こりやすいワガママ感情的など)
も、
「歳とってボケたからだ!」

言われてきたことでしょう。


転倒して骨折しても、
「もう、歳だからすぐ転ける!」

冷たくなじられたお年寄りもいたと思います。

本人も周りの家族も周りの人間も、
まさか
「毎日飲んでるあの薬が犯人」
とは
夢にも思わなかったことでしょう。


私が向精神薬を飲んで痛い目にあって、
良かったことがあるとしたら、、、


頓服を除き、

家族にベンゾ含む向精神薬は
飲まさない!



この選択ができることが、
唯一良かったことかもしれません。

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