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離脱症状と遷延性離脱症状①(抗うつ薬編)

「Persisitent withdrawal and lasting damage from prescribed drugs 」
 
引き続き、
イギリスの精神科医Joanna Moncrieff氏の論文からです。
 
上記のような英語のタイトルです。
直訳すると
「処方薬の持続的な離脱と持続的なダメージ」
といった感じでしょうか。
 
勝手に
「離脱症状と遷延性離脱症状」

訳しました。
 
以下は要約です。



 
抗うつ薬の離脱症状が深刻であるということを、
示す証拠が発表されて騒動になったことで、
処方薬がもたらす永続的なダメージと
その影響が世間の注目を集めました。

 

歴史的に、
医学界は予測可能な方法と
予測不可能な方法の両方で、
薬物が正常な脳や身体の機能を妨害し、
変化させることへの理解が遅れています。
 

精神科医が
遅発性ジスキネジアが
神経遮断薬(抗精神薬)によって、
引き起こされたことを認めるまでには
長い時間がかかり、
それを
他の何か(統合失調症)のせいにしようと、
懸命に努力してきました。

 

抗うつ薬の離脱症状が真剣に取り上げられるようになったのは、
約30年前のことである。
 

抗うつ薬は慢性的な痛みを和らげるのではなく、
むしろ悪化させる可能性があるという
証拠が出てきています。
 

それにもかかわらず、
アメリカでは、
痛みに対してオピオイドの処方の流行が
続いています。
 
 
以上
 今回はここまでで区切ります。



これはイギリスの文献です。

日本ではまだまだ
「遅発性ジスキネジア」が抗精神薬の副作用
認められていないと聞きました。
(間違っていたらすみません)

これを認めると「医療裁判」で負けますからね。

私は
「遅発性ジスキネジア」に苦しむ会の人達と、
少しだけ
オンラインでお話ししたことがありますが、
国から補償を受けれてる人は、
ほんの僅かです。

あとは皆泣き寝入りするしかありません。
 
私も遅発性ジスキネジアが出ました。

勝手に口がモゴモゴ動くのです😱

かかりつけの内科の先生は、
アッサリと
「向精神薬で遅発性ジスキネジア出ちゃったんだね」

見抜きました。

でも、
何故か精神科医は認めたがりません。
(自分の処方で重篤な副作用が出たことを、
 簡単に認めたくないのでしょう)

やっと最近、少しマシになりました。

酷い時は口の中が口内炎だらけになりました。
(自分の歯で自分の口腔内を傷つけてしまうのです)
 
抗うつ薬の離脱症状も深刻に
出る人には出ます。

この対応も日本の精神医療では遅れてると
思います。
 
最悪なのは
「離脱症状で悪化してるのに、
 原疾患が悪化した、再発したと
 医師が主張して、
 再服薬、酷い場合には増薬にすらなります」

 
まさに隠蔽と言われても仕方ないでしょう。
 
そして、
抗うつ薬は
「痛みを和らげる」のではなく、
最終的には
「痛みをむしろ悪化させる」

という研究報告がイギリスでは出てるのです。

 
日本では、
痛みに簡単に「サインバルタ」などの
抗うつ薬が処方されます。
 
向精神薬を飲んでる人、
離脱症状中の人、
断薬後の人
「痛い痛い」と痛みを訴えてる人は大勢います。
 
原因は想像するに明らかな気がします。

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