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好きなもの昔と今

こんにちは!

自己内観の1つでたまにやっていることのお話です。
好きなものをノートにいっぱい書いてみる作業。
書き終えるとこんなに好きなものが増えたんだなぁととても幸せな気持ちになりました。
生きていると当時は「絶対有り得ない!」と思っていたことも有り得たり、変化していくことがとても多く感じます。
絶対は意外と少なそうですね(笑)

1つづつ見返していると内容も全てバラバラなのに共通点があることに気付きました。

それは書き出したほとんどが子供の頃に好きだったものばかりだったこと。
いつも大事に頭の中をキラキラくるくると巡らしていたもの。
形があったりなかったりする宝物。
それらは生きてくる途中で私自ら手放したものの方が多かったです。

だけど長い時間をかけて私の好きなものリストに帰ってきて、当たり前のように寄り添っていました。
また私に戻れた、そんな感覚がしました。
とても回り道をしたような気がするけれどこれだけの時間離れることが私と宝物には必要だったのかなぁとしみじみ。
昔はキラキラワクワクしていた宝物が、今はあたたかくそっと心に浸透するような感覚に変わった気がします。まるで恋から愛に変わったような(笑)
変化は本当に面白いですね。

当時は絶対にないと思っていた1つにセロリとチョコミントアイスがあります。
セロリは香りがどうしても苦手で食べられず、無理やり口に入れられて5メートルくらい吐き飛ばした覚えがあります。

ごめんね、あの日のセロリ…。

なぜか20歳過ぎたころ、突然食べれる!って感じてスーパーに走って即購入。
マヨネーズ付けて食べてみるとめちゃくちゃ美味しく感じました!
今まで感じてたあの味は何だったの?!って感じでした。

チョコミントも味がとても苦手でした。
甘いのになぜスースーする?!と納得がいかなかったのが大きいです。
甘いは甘い!スースーはスースー!でいい!と当時の私は混ざり合いをよしとしていませんでした。頑なな子です(笑)

私は幼いころから無類の和菓子好きでした。
保育園の授業で茶道があったのですが、園内になぜかあった茶室で茶道を教わりました。畳とお茶の香りがする茶室で砂利石の和風庭園を見ながら鹿威しの音を聞きお茶を頂くのが私は大好きでした。

だけど正座で長時間座るのが辛かったです。正座で長時間は大人でも慣れていないとしんどいです、足が痺れて子供には耐えられるはずもなく動きますし声も出す。少し足を崩すくらいなら許されるのですが、激しく動いたり叫ぶと先生に扇子で手を叩かれます。叩かれて泣き出した子は外に追い出されます。
木の扇子で手の甲を叩かれるのはめちゃくちゃ痛いです!泣きもします(涙)
本当に先生が怖かったです、だけど私はその恐怖と痛み以上に和菓子と抹茶が飲みたかった…上生菓子が、あんこが大好きだった…。
追い出される訳にはいかなかった(笑)
もちろん追い出された脱落組にはお茶もお菓子もありません。叩かれてどんなに痛かろうが、足が痺れて叫び出しそうだろうが声1つあげずに耐えていました。
脱落した子の和菓子が生き残った子のお皿にたまに追加されることもあり、私は家で自主練を始めました。
正座からの立ち上がり、襖の明け方、礼の練習。足が痺れても叫ばない練習。

そして月日は流れ…
やがてクラスでは茶室に最後まで生き残るメンバーは決まっていきました。
そして私は先生のお気に入りになっていました。私が愛したのは先生ではなく抹茶と和菓子でしたが(笑)

大きくなってから保育園のお話をすると回りには茶道やってる保育園に通った人はいませんでした(笑)
珍しかったのかとビックリしました。
お金持ち?と聞かれることもありましたがうちの家はどちらかというと貧乏だったので単純に保育園の謎でした。園長さんの趣味だったのでしょうか?

何事も経験といいますが、この茶道体験は後の私に大きな影響を残しました。

どこに行っても大人からお行儀がいいわねと褒められることが多くなりました。
育ちが良くないはずの私がお行儀で褒められる現象が起きる奇跡。
まさしく先生の教育と私の和菓子愛のたまものでした。

あの頃はいつかもっと大きな扇子で叩き返してやるからな…って思ってましたが(笑)
今になってみると本当にいい体験だったと思います。
今もお茶や和菓子が大好きです。その後お着物も好きになりました。
この好きが好きを呼ぶように広がる感覚が楽しい。
セロリもチョコミントアイスも恐くて美味しい茶道も嬉しい変化をしてくれて良かったです。

日々嬉しい変化を数えながら、悲しい変化はチラ見くらいで生きていってます(笑)

楓、茶室のそばにもあったなぁ



いつもありがとうです!
それではまた!

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