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活躍する地域経営者から学ぶ3の1:宇宙スタートアップ企業「株式会社BULL」宇宙事業でのニッチ戦略とは★中小企業診断士の日記念特別寄稿

地域の中小企業診断士専門家チーム【ティフ研】の活動紹介ログです。活動テー マ「#ティフ研テーマ5識者事例研究」の一環として、本稿では地域で活躍する経営者からの学びをお伝えします。

今回取り上げる株式会社BULLは、宇宙スタートアップ領域で活躍しています。本稿では同社の主な業務について、具体的には、宇宙スタートアップのビジネスモデルや特徴的な技術を紹介します。また、同社が取り組んでいる問題解決や未来展望にも触れます。宇宙産業やスタートアップ企業に興味がある方に必見となりました。


(1)経営者ゲスト講話第3回を開催

地域の中小企業診断士専門家チーム【ティフ研】による経営者ゲスト講話第3回を開催しました。ティフ研では定例会にて経営者様をお招きし、地域の経営者様との対話活動を推進中です。

今回は防衛省など官僚時代そしてコンサルティング業を経て宇宙スタートアップ企業に取り組まれる「株式会社BULL」代表取締役宇藤様にお越し頂き、有意義な対話をさせて頂きました。

講話では以下3つの視点を伺い示唆を得ます。
・今のお仕事の活動内容や実態
・今のお仕事のきっかけや転機
・今のお仕事の道のりや苦労

★以前の経営者ゲスト講話事例はこちら★

(2)宇宙スタートアップ企業「株式会社BULL」

株式会社BULLは、宇宙利用サービスを安価かつ簡潔に提供することを目指し、宇宙デブリ対策装置や軌道上試験装置の開発に取り組んでいる。

同社は天体への(再)突入技術を活かし、世界で深刻化しつつある宇宙デブリ(宇宙ゴミ)の課題解決に取り組み、宇宙産業の循環構造の実現ならびに他の産業への貢献も目指している。

同社の事業展開のスタンスは、拙速さと目的の完遂にある。宇宙スタートアップという事業に取り組み動かしていく原動力となっている。栃木宇都宮から日本発の宇宙産業を発展させる「うちゅうのみや構想(宇宙宮構想)」も標榜している。

★株式会社BULLのHPはこちら★

(3)宇宙事業でのニッチ戦略とは

宇宙事業だけと聞くと大変大きな産業をイメージしてしまうが、同社は宇宙産業のニッチ戦略をとっている。診断士として大企業に対する中小企業の戦略を考えるスタンスに通じており興味深い。

宇宙産業は、①宇宙機器産業、②宇宙利用サービス産業、③宇宙関連ユーザ産業、に大別され、一般にはロケットのような①を想像し易いが、衛生通信など②やカーナビなど③も含み裾野が広い。

同社は、宇宙事業の構造における環境への影響や持続可能性について考える。例えば、宇宙ゴミの問題への対応を提案する、という先程の産業大別には無い新規且つニッチ市場への参入である。

ここに同社が保有し日本が強みのある天体への(再)突入技術、具体的には地球および火星の大気圏再突入に関する研究成果を活かした技術導入を図り、又、既存ロケットに付帯させる仕組みを構想している点が同社の考える参入の妙である。

★当日の座談会後の懇親会風景はこちら★

左から3番目が株式会社BULLの宇藤CEO

★先日以降、更なる事業の進展も伺いました★

株式会社BULL、文部科学省の中小企業イノベーション創出事業(SBIRフェーズ3)に採択決定https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000113020.html

prtimes.jp

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