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お気に入りのカフェ、皆(SNS)に見つからないでくれ

SNSの到来で減少する穴場カフェ

私の母はカフェや雑貨が好きで、幼い頃から私のことも、よく鎌倉や吉祥寺なんかのおしゃれスポットに連れて行ってくれていました。
そういったエリアを散歩していると俗に言う「穴場カフェ」なるものを見つけたりして、人気店とは異なり、人もそこまで多くないのでまったりできたりして、お出かけの良い思い出になりました。

しかし最近は近所にすごく雰囲気の良いカフェができたとしても、大抵の場合SNSで広まり、たちまち人気店となってしまいます。
お店にとってはもちろん良いことなのですが、「せっかく見つけたのに、、、」と少しだけ寂しい気持ちになります。

住所非公開という新しい戦略

そんな中、SNSで住所非公開のカフェを見つけました。
お店のSNSアカウントは運用されているものの、その所在は一切明かされていないかつ一定の期間を持って店舗は移動するという変わったお店です。

住所は非公開なのでお客さんがそのカフェにたどり着く方法は2つ

  1. 偶然前を通りかかってその存在を知る

  2. ネット上の情報から大体の場所を把握し、ひたすら歩いて探す

私は2番目の方法でなんとかたどり着きましたが、とても大変でした。
しかしその分入店した喜びはひとしおでしたし、実際何度も通っています。
行ってみて分かったのですが、そのカフェはデザインオフィスを兼用していたため、あまりにも人が来ると困ることからこのような形式を取っているようです(その他の要因もあると思います)

住所を非公開にするメリットとして考えられるものは、、、

  1. 行列などができにくいため、ゆったりとした席配置で静かな空間が実現できる

  2. オフィスや小規模展示などのスペースにも活用できる

  3. リピーターを増やすことができ、お店の稼働が安定する

3に関しては個人的な意見も入っているのですが、いつ訪れても比較的席が開いていることと、自分だけが知っているという感覚で、いつまでも大切に利用したいという気持ちが生まれるのではないかなと思います。
この点は飲食業界の薄利多売から厚利少売の店舗戦略の流れとも似ているのではないかなと感じます。

何はともあれ、私のお気に入りのカフェ、SNSに見つからないでくれ、、、!

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