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高3で英検3級に落ちた僕が1年間でアメリカ大学に合格できるまでの英語力を身に付けた方法

PROLOGUE

英語を勉強しよう、そうも思ったのは高校野球を引退した高校三年生の夏、9月でした。高校は野球の強豪、PL学園を選んだこともあり、あまりの寮生活の厳しさと、練習のきつさのタブルパンチで授業をしっかりと受けたという記憶は正直残っていません。日頃の睡眠不足が圧倒的に足りていなかったこともあり、もっぱら授業時間=睡眠時間となっていました。

さらに、英語の授業に関して、PLではレベルによってアルファ、ベータ、ガンマと3つのクラスに分けられていて、僕はというとその中でも最もレベルの低いガンマのクラスに振り分けられていました。そのクラスのレベルは高校入試の点数に起因していて、つまり僕は入試での英語の点数がPLの中でも下から数えた方が早いということでした。

中学に遡って見ると僕は、当時全くと言っていいほど勉強をする意味と価値を見いだせず、すべての授業が上の空、先生の言葉は右から左に聞き流していました。学校へは友達とジャンプ(漫画)の話をして、昨日観たテレビの話を共有する場所だと本気でそう思っていたくらいです。好きな科目も得意な科目もなく、体育を除いて成績は5段階評価でオール2。先生にもこの成績では君の行ける高校はどこもないと言われた程です。

そんな勉強人生をたどってきたので、高校三年生になっても中学英語すら頭に入っていなく、アメリカの大学に入学すると本気で決意したにも関わらず、高3になってようやく始めた英語の勉強が英検3級だったのです。

英語の勉強方法、ましてや勉強の仕方そのものを僕は知らなかったので、高3の夏休みが明けて二学期に入ってからとりあえず英語の先生の部屋を訪ねて、勝手にそこで英検3級の勉強をすることにしました。

正直、英検3級のレベルは中学英語レベルなので、とりわけ先生が僕に何かを教えることはないので、先生が僕に口出しすることはなかったのですが、僕はその時人生で初めて自発的に勉強するという行為を行ったのでした。英語はチンプンカンプンだったけれども、勉強を自分の意志で能動的にしているという事実にとても嬉しさを覚えました。今になってみるとこの知的好奇心自体が英語学習に置いてはとても重要なことなんだと痛感しています。

二学期に入ってから毎日、放課後に英語の先生の部屋を訪ね、ひたすら英検3級の勉強をしました。そして11月、英検の試験を受ける為に大阪から地元の静岡に一時帰省をし英検3級のテストを受けました。それまで、テスト勉強などしたことがなかったので、英検のテスト前に少し奇妙な感覚を覚えました。それは緊張です。これまでは野球の試合でしか経験したことのない緊張を勉強に対して自分自身が感じられたことにとても驚きました。人は準備してきた時間とそこにかける思いが強いほど緊張を感じますよね。

英検3級の試験が終わり、一月がたった頃、試験の合否の結果が僕のもとに届きました。残念ながら結果は不合格。合格点にあと僅かに届かずの結果になってしまいました。

しかし、この時また、奇妙な感覚を覚えたことを今でも鮮明に覚えています。それは、不合格になって自分自身が心の底から悔しいという感情が湧き上がっていたことでした。なぜこのような気持ちになったのかというと、これまでの人生で勉強の試験の結果で一喜一憂をしたことがなかったからです。試験のテストで一桁を取ろうが別になんとも思っていなかったのです。

その理由は明白で、試験に対する準備、勉強をしていなかったから。はなから諦めた挑戦に対しては緊張をすることもないし、ましてやその結果がどうであろうと感情が動かされることは当然ないのです。

高3で英検3級に落ちたことによって、拙いながらも、試験に対する準備をして、本気で試験に取り組んだからこそ悔しいという感情が芽生え、さらに英語を勉強するモチベーションに繋がりました。

僕の英語人生のスタートは、英検3級不合格とその悔しさとともにスタートしたのでした

英検三級に落ちた当時の僕の英語に関する目標が、アメリカの大学に入学するというものでした。そしてアメリカの大学を卒業してMLB(メジャーリーグ)で働くということを最大の目標として置きました。それは無謀にも思える挑戦で、周りからは冷ややかな目で観られることもありましたが、僕は自分の人生、ゼロから何かを構築するということに最大の魅力を感じていました。英語力ゼロからアメリカの大学に入学してMLBで働くことができれば、自分時人生はとても豊かで刺激的な人生になるだろうと想像したからです。


今回は、英語力ゼロの状態から、一年間でアメリカの大学に入学できるようになった僕の英語勉強法と、その思考法を書き記していきたいと思います。僕が一年間で英語力を向上させる為に意識して行ったことは3つ。1つ目がまずは英語が話せないから海外に行ってみるということ、2つ目が英語学習のインプットとアウトプットの比率の管理。そして、3つ目が英語を人に教えて自分の英語力を向上させる、というものです。


英語が話せないからまず海外に行ってみる

英語が話せないから海外にいくんだよ

「英語が話せないからとりあえず、海外に行ってみよう」。この思考方法はこれから英語を勉強してみようと思っている人、現在英語を勉強しているがなかなか成果を得られていないというすべての人におすすめの方法です。そしてある意味、一番手っ取り早く英語を習得できる方法だと個人的には思っています。

この先の内容を読まなくても、今すぐにでもスマホで海外行きのチケットを取って、行ってみたかった海外への旅行を計画して欲しいくらいです!

僕自身は、この方法を実践して、英語力ゼロ(英検三級不合格)の状態で高校を卒業してすぐに、オーストラリアのシドニーへ語学を習得するために渡豪しました。理由は至極シンプルで、英語を当たり前に話す環境に自分の身を置けば、それに適用するために英語を話せるようになるだろうと感じたからです。

この考えに至るにあたって、僕自身大きな成功体験がありました。それは勉強ではなく、野球のことなのですが、中学生のときに僕はあまりの自分の野球の下手くそさに絶望していました。野球への熱は強く、練習も人一倍しているはずなのに、試合では全く結果が出ない。周りの選手がどんどん試合で活躍をして名だたる高校からスカウトの声がかかったということを耳にしながら、僕はというと、どの高校からも声のかからない凡人以下の選手だったのです。

そして、勉強もろくにしていなかったので、当時の自分から野球を取ったら何もないのにもかかわらずその野球でも結果が出ていないという最悪の状況でした。そこで僕は考えに考えました。「自分は周りより野球の才能がないのだから、周りと同じことをやっていてもダメだ」。そう思うようになりました。周りとは違う考え、思考、行動をして差別化を図らなければ結果を出すことはできないと悟ったのです。

そこで、僕が導きだした答えが、野球が上手くなりたいのだから、日本一野球が強い高校に進学しよう、というものでした。そこで選んだのが、高校野球の超名門PL学園。PLの野球部は基本的に推薦で集められた少数しか野球部には入部できないのですが、僕は一般入学をして、ある意味無理やりPLの野球部に入部しました。結論、その決断は大正解でした。

野球が強いという事実には必ずその理由が存在します。それは、野球がうまくなるための正しい情報があるということ、当たり前のレベルが高いということ、そして努力できる環境が整っているということです。

PLのコーチ人は現役時代第一線で活躍された人ばかりでその方たちがもたらす練習内容や野球論の情報はとても貴重で、また周りの野球のプレーの当たり前のレベルが非常に高いので、そこに合わせようとするだけで自分のレベルも自然に上がっていきます。さらに、24時間365日練習をできる設備がPLでは整っていたので、いつでもどこでも野球の練習ができたのです。その結果、僕は自分たちの代でメンバーに入ることが出来て大阪大会準優勝2回、ベスト4、1回という中学の僕からしたら考えられないとても貴重な経験をさせていただきました。

そして、高校で進路を考えるときに、この野球がうまくなりたいから、日本一野球が強い高校に行く、という理論と同じで、英語が話せないから海外に行く。という思考にたどり着いたのです。

周りからは、英語の成績が悪いのに、英語話せないのに海外なんて行って大丈夫??と何度も聞かれました。そのたびに僕はこう答えていました。

「英語が話せないから海外に行くんだよ」

そして高校を卒業した年の2015年、僕は英検三級不合格という肩書?を背負ってオーストラリアのシドニーへ渡ったのでした。

人生で初めての海外、しかも知り合いも一人もいない中での生活は多少の不安と大きな期待で胸が膨らんでいました。

2回の乗り継ぎをなんとか果たし、10時間以上かけてついた初めての海外、オーストラリア シド二ー。シドニーでの滞在期間は約8ヶ月間。この間に語学学校に通い、基礎的な英語力を身につけることが今回の留学の目的でした。

シドニーについての最初のミッションは、現地の銀行口座を開設することと、オーストラリアの携帯会社の携帯を契約することでした。

実はこのミッションを僕に課してくれたのが、このオーストラリア留学の斡旋をしてくださった、元エイグローブ株式会社社長の小粥おさみさんという方でした。彼女は当時、静岡の中小企業の海外進出の斡旋をされていた方で、海外事情にはとても詳しく、オーストラリアの大学も出られていたということもあり、ありがたいことにご縁を頂き、僕のオーストラリア留学の斡旋をしていただきました。当時、周りの大人達が僕の海外進学を否定的に捉えていたなか、小粥さんは、「いいね、絶対楽しいよ!」ととても肯定的な言葉を投げかけてくれたことがとても勇気をもらったし、自信になりました。いつか自分も大人になったら若者にこんな風に声をかけてあげたいな、とそのとき強く思いました。

一週間以内に銀行口座と携帯の契約をしなければならなかったのですが、僕は当時、誇張なしで英語はYES か NO しか話せなかったので、到底2つのミッションをこなすことは不可能だと思いました。僕は不安になり、小粥さんに連絡をしました。「すいません、全く英語が話せないので銀行の開設と携帯の契約ができそうにありません」。そう弱気に連絡をすると、このように小粥さんから連絡が返ってきました。

「貫太くん、せっかく海外にいるのだから、まずは自分で考えてやってみなさい。失敗してもいいんだからトライしてみなさい」

この一つのメールに僕はとても背中を押されました。失敗してもいいんだ。とても心が軽くなったのとともに、チャレンジしていこうと強い意欲が生まれてきました。

まず初めに、銀行の開設をすることに決めました。語学学校の先生のところに出向き(僕は一番下のレベルのクラスからのスタートでした)知ってるかぎりの英単語を駆使して自分がここで銀行を開設したいと伝えてみました。

当然、語学学校の先生は優しいので、僕に親切に銀行開設の方法を伝えてくれているのですが、いかんせん全く先生の英語が聞き取れない(笑)。どうしたもんかと先生とともに途方にくれていると、クラスメートでサウジアラビア人のアーキルが声をかけてきました。

「僕が一緒に銀行に行ってあげるよ!」

アーキルは球体のような体型をしていて、身長は僕よりも小さくて立派な口ひげを蓄えていました。カートゥーンアニメに出てくるキャラクターのようなヤツでした。

ほんとに!?「Thank you!!」

その日、語学学校が終わり、アーキルと一緒に銀行に行くことになりました。銀行に入ると、真摯なオーストラリアジェントルマンが接客にきてくれて、

「How may I help you sir?」

と渋い声で声をかけてきました。僕は、唯一持ってきたセンテンスである

「I'd like to open my account!!」

この一本槍で銀行に来たので、これ以上の武器はもっていません。なんとかその英語は伝わり、席に通されいよいよ講座開設の説明をされ始めました。

丁寧になにか説明をしてくれているのはわかるけれど何を言ってるのか、チンプンカンプン。とりあえず、向こうの息継ぎに合わせてウンウンと相づちを打っていました。すると、隣に座っていたアーキルが僕の代わりに返答をしてくれていました。

そして、なんとか、アーキルと優しい銀行員のおかげで無事オーストラリアで銀行を開設することができました。自分はほとんど何もしていないけどこれはとても大きな自信になりました。

自分一人の力ではないけれど、ホントになんとかなったなぁ。。小さなゴールを達成してとても感動したことを今でも思えています。

海外でも人の力を借りれば、なんとかなるということを実感した僕は、その調子で携帯の契約を当時のルームメイトだった中国人留学生に一緒に来てもらうことを交渉しました。彼は、シドニー大学の学生で当然英語はペラペラだったので思い切って交渉してみました。彼は二つ返事でOKをしてくれて、その日に携帯ショップに行き、無事に携帯も契約できることが出来たのです。

海外に行くなら英語が話せないと行けないと思い、なかなか海外に飛び出せないという人をよく見かけますが、それは大きな間違いです。

今の時代、スマホの翻訳機も進化を遂げ、基本的には世界中どこでもネットが飛んでいるので、本当に何かに困るということはありません。

この現代で、海外に出るということの心理的負荷は東京から福岡に行く。くらいのものです。それくらい、インターネットの普及によって世界との距離は近くなっています。

違うのは文化と言語だけ。海外に滞在してみれば、否が応でも毎日英語を耳にします。そして英語を話す機会が無数にあります。これは素晴らし環境で日本にいて英語を勉強しようと思っても、いつも三日坊主で終わってしまうという方に一番のおすすめ英語勉強法です。

僕も、追い込まれないと何も出来ないタイプの人間なので、日本にいて英語を習得することは出来なかったと思います。ただ、英語を話さざるを得ない環境を自分に整えてあげれば、習慣として英語学習を落とし込めます。

英語が話せないからとりあえず海外にいってみるというのは最強の英語勉強法ハックであることは間違いありません


英語学習のインプットとアウトプットの比率の管理

英語の基礎知識はスピーキングのために


海外生活もなんとかなるなぁ、と感じてから次にインプットとしての英単語勉強と文法の習得、それらを使ったアウトプットの重要性をあらためて感じました。

ここでは、インプットを英単語学習、英文法学習発音、アウトプットをスピーキング、ライティング、とします。

このインプットとアウトプットの比率を間違えるといつまでたっても英語を習得することが出来ません。

結論から言うと、英語学習はスピーキングのためにあるということです。

インプットとは本来、アウトプットの質を高める為に行うものであり、即ち英語学習は英会話をするためにあるというのが英語学習の真理です。

インプットを分解すると、英単語、英文法、発音に分けることができます。英単語と英文法のスキルを使って長文読解(リーディング)とライティングを行います。

日本教育の英語カリキュラムだと、読む書くを重点において英語学習を進めて行くので、いつまで立っても学生は英語を話せるようになりません。

英語は人とコミュニケーショを取るツールに過ぎないので、兎にも角にも話せるようにならなければなにも始まりません。

スピーキングを最大のアウトプット方法と置いた場合、英語を勉強する順番は以下の通りです。

1.まず、英語で外国人と話してみる
2.会話で言いたかったけど出てこなかった単語を覚える、相手の会話で聞き取れなかった単語を覚える
3.また外国人と会話をする
4.2と同じ作業+スムーズに会話が成り立つように文法を覚える
1−4を繰り返す。

この方法で毎日PDCAサイクルを回せば、英語力ゼロからでも三ヶ月で日常会話はマスターすることができます。

英語力ゼロの段階で外国人と話すなんてむりだよと思う方もおられると思いますが、相手は外国人といっても所詮同じ人間で、言葉という同じツールを使う以上、コミュニケーションはなんとかなります。

それを証明する一番の良い例は、お笑い芸人の出川哲朗さんの出川イングリッシュでしょう。彼は、ほとんど英単語は知らないし、ましては文法もハチャメチャだけれども海外で一人で外国人と話し、コミュニケーションを取れてしまってます。

実際に僕も、英語力ゼロの段階からこの方法を使って日常英会話をマスターしました。毎日、語学学校の授業で出てくる英単語メモをして、一日に一つ習う文法を使うと決めて街に出ます。

そして、適当なカフェに入り、横にいる人に今英語を勉強してるからと、会話を仕掛けていきました(人の良さそうな人を選んで)。学校で習った単語と文法を実際に自分の口で言えればその日のミッションは終了です。後は、相手の話しを聞いたり、そこで分からなかった単語をメモに取り、自分への宿題とします。

そして、また語学学校で新しい文法を習えば、その文法を使うために街に繰り出します。

正直、英語でコミュニケーションを取るだけなら単語を並べれば事足りるのですが、会話内容の細かいニュアンスや、会話の効率を上げるためにはやはり文法が必要になってきます。

僕自身、日本で学生だった頃は英語の授業で文法をやっていても何一つ頭に入らず、こんなものやっても意味がないと決めつけてましたが、それは今考えれば当然のことで、なぜなら、文法を使う前提で覚えようとしていなかったからです。

カフェでの英会話を続けていくうちに、最初は知っている英単語とジェスチャーでコミュニケーションを取っていて、それが相手に伝わるだけでも嬉しかったのですが、それもなれてくるともっと相手と深い話がしたいと思うようになってきました。

深い話をするためには、いつ、どこで、誰が、何をどのようにしたのかを相手に示す必要があります。これこそが英語学習でよく耳にするフレーズ、5W1H(When, Why, Who, Which, What, How)の重要なポイントです。

これが必要だなと思ったタイミングが最も文法を理解して腹落ちさせるベストなタイミングなので、そのタイミングを作るためにも、率先して英会話をする必要があります。

自分の英会話力のレベルが上がっていくのと比例して必要になってくる文法も複雑になってきます。これがテストのためだと勉強するのが嫌になったり面倒くさくなったりしてしまいますが、こと英会話のためだと思うと断然、勉強をする気になります。そして自ずとインプットの質も上がって来るのです。

日本にいながら”とりあえず外国人と話してみる”を実践する方法

日本にいながらでもとりあえず外国人と話してみるを実践する方法はあります。それはオンライン英会話です。コロナの影響で、インターネットのインフラは一斉に整備をされて、どこにいてもネットさえあれば仕事や勉強が出できるようになりました。

それは英語学習(英会話)にも大きな影響を与え、オンライン英会話の数、質とともに大きく上昇しました。一回15分〜60分までコースを選べて、いつでもネットさえ繋げば外国人と英会話をすることができます。

以下がおすすめのオンライン英会話のサイトです。

Camblyは、ネイティブ講師と話せるオンライン英会話で、24時間365日いつでもレッスンを受けることができます。 そんなCamblyの特徴は、予約なしでもレッスンを受けられるところ。 なので、いつでも思い立ったときにネイティブと話せます。

DMM英会話(ディーエムエム英会話)とは、 かの有名なDMM.comが運営するオンライン英会話の一つ。 昨今中学校や高校での導入事例もあり、1レッスンあたり160円でマンツーマンの英会話レッスンを受講できることで高い評判と口コミを有している。

基本的にはどのオンライン英会話を利用されても大丈夫です。値段や講師の先生(ネイティブ、非ネイティブ)などで決めると良いです。英会話をゼロから始めるという場合は、講師の先生は非ネイティブ(英語を第二言語として勉強している)先生が良いです。英語の話すスピードがそれほど速くなく、難しい言い回しもあまり使ってきません。何より、同じ、英語が第二言語という共通点があるので、お互いを理解しやすいのがメリットです。

まずは、英会話をしてみる。そこで、分からなかった単語が出てきたり、文法が分からなかったりした場合に、英単語帳、文法の説明書が必要になってきます。アウトプットのための、インプット。ここを軸において英語を勉強すれば、確実に英語力は向上します。


英語を人に教えて自分の英語力を向上させる

人に教えるという最強の勉強法


オーストラリアでの8ヶ月間の語学留学を終え、アウトプット中心の勉強法で自分でも驚くくらい英語力が向上しました。日常会話レベルの英語ならすでに困らなくなっていました。

しかし、僕の目標は英語の日常会話をマスターすることではありません。アメリカの大学に入学することが最大の目標でした。アメリカの大学に入学するためにはTOEFLという英語のテストで、一定の点数(コミュニティーカレッジで45点、ユニバーシティーで70点)をとらなければいけません。

TOEFLは、アメリカ合衆国のNPOである教育試験サービス が主催している外国語としての英語のテストで、同団体の登録商標である。その名称の通り非英語圏の出身者のみを対象としており、英語圏の高等教育機関が入学希望者の外国語としての英語力を判定する際に用いる。

ウィキペディア参照

オーストラリアから一時日本に帰国をして、試しにTOEFLのテストを受けてみることにしました。8ヶ月も英語を勉強したのだからなんとかなるだろうと無謀にもTOEFLの対策はせずに試験をうけてしまいました。結果は惨敗で120点満点の22点。コミュニティーカレッジに必要なスコアの半分のスコアでした。それもそのはず、TOEFLは試験なので、日常英会話とはかけ離れた分野なのです。

英文法を細かく理解し、TOEFLに出てくる英単語を暗記して、時間内に長文を読み切りスキルも身につけなかればいけません。スピーキングの内容は実際のアメリカの大学の講義についてのアカデミックな内容です。しかし、これまで僕は試験のためのインプット(試験勉強)をしてきませんでした。今回がある意味人生で初めての試験勉強を迎えました。

とりあえず、TOEFLに特化した単語帳と、TOEFLの模擬試験を購入し、試験勉強をはじめました。しかし、何度単語を暗記しようと反復して単語帳を読んでも頭に入ってきません。模擬試験に関しても思うように点数が上がらず、勉強のモチベーション自体も上がってきませんでした。

そこで根本的な勉強の方法を変えることに気めました。これまで英語の勉強はスピーキングを軸に、アウトプットの質を上げるために行ってきました。その勉強法を僕はとても楽しんでおこなっていました。しかし、試験勉強となった途端、肩に力が入りすぎて同じ英語を勉強しているにも関わらず、勉強を楽しめていないことに気がついたのです。

そこで、アウトプットの方法を変えることにしました。そのアウトプット方法が英語を人に教えるということです。人に英語を教えるとなると、英語の基礎知識(単語、文法、発音)を高いレベルで自分にインストールしなければなりません。ただ英語はやはり言語であり、スピーキングがアウトプットの軸の分野です。言い換えれば、人ありきの学問といえるでしょう。

人に教えるということも人ありきのアウトプットになります。相手にわかりやすく英語を理解してもらう必要があるのです。つまり、自分のためでなく、相手のために英語を勉強することになります。英文法の構造をより深く理解して、相手からどんな質問があっても答えられるように勉強をし、単語に関しても、こちらが試験を出す側になれば、必然的に英単語力強化にも繋がります。

すぐさま、英単語帳と、英文法書を買いあさり、それらを読み込んでパワーポイントに講義用の資料としてまとめました。そして、それらの資料を使って中学生〜大学生までの学生に英語を教えるという、オンライン英語スクールを始めました。

この人に教えるという自分自身の勉強法がとても効果的でした。文法一つ教えるにしても、それまでは抽象的に感覚で覚えていた部分を相手にわかりやすく伝えるために、文法の構造を論理的に覚える必要があります。それによって自分自身の英語力は層を積み上げていくように伸びていきました。また、単純に英語に触れる機会も断然増えたので、その点も英語力が伸びた要因となりました。

基本的に語学の成長過程はS字曲線を描くと言われています。努力と勉強時間が完全に英語力に比例するわけではなく、一定のレベルに達すると英語力は停滞します。そのタイミングで勉強をやめずに、続けていくとブレイクスルーが起こり、英語力も次のステージへと行くことが出来ます。

僕自身はまさに、人に英語を教えるということがブレイクスルーのきっかけとなりました。

そして、英検三級に落ちてから英語学習を初めて一年後、アメリカの大学に入学できる規定のラインを達し、無事アメリカの大学に入学することができました。

Epilogue

今回記した内容が、僕が英語力ゼロから一年間でアメリカの大学に入学するまでにしたことです。英語が話せないからとりあえず海外に行ってみる。英語学習でもなんでも、何かを習得するためにはいかに最適な環境を整えるかが重要です。

そして、英語を勉強する中では、スピーキングを最重要視すること。すべてのインプット(英語基礎知識)はスピーキングの為にあるのだ、と思うと、インプットの質は確実に高まります。

英語力ゼロから英語習得には約1000時間必要だと言われています。僕自身も、大学に入るまでの一年間で、英語学習に1650時間を費やしました。しかし、逆説的に言えば、1000時間勉強するだけで、一生モノのスキルが手に入るということです。1000時間英語を学べば、人に英語を教えることもできるようになります。そして更に自分の英語力を伸ばしていくことができます。

僕は英語力を身に着けたおかげで、夢であったMLBで働くという目標のスタートラインに立つことができました。英語が人生の選択肢を大きく広げてくれることにとても感動をしています。

僕はまだ目標の途中で、日々努力を続けています。英語力もネイティブに比べるとまだまだだと毎日アメリカで痛感をしているので、次のブレークスルーがくるまで、コツコツと英語学習を続けていきます。

そして、この英語力とともに、必ず目標を達成させます。これを読んでくださった皆様が、英語力を向上させて、人生の選択肢を広げて各々の目標を達成させることを切に願っています。



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