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人生初の心霊体験!?と思った京都の夜

最近、過去の事故物件ニアミス事件について記事を書きましたが、今日、事故物件に関するニュースを見ました。

国土交通省が事故物件に関する指針案を発表したようです。これによると、「病気や老衰、転倒事故による死亡は告知の対象外」になるそうです。「殺人や自殺、火災による死亡は告知すべきだが、賃貸は発生から3年経過すれば不要」とのこと。指針案ですので、これから意見を募るそうです。

うーん。自宅療養していた前の住人が病気で亡くなった部屋と、殺人や自殺があった部屋を同じく「事故物件」とするのはどうかとは思いますので、前者を事故物件としないのはともかく、殺人があっても3年で告知不要になるのはちょっときついなあ。まあ、分譲の物件では「告知不要」ではなさそうだし、賃貸はなるべく新築を借りたらいいのだな(建築前にその土地で何かあった可能性はとりあえず無視!)

しかし、怖い系の話をすると、怖い系の体験談を思い出してしまいます。ある年の春、京都での体験談をお話したいと思います。


京都の町家風の民宿に泊まる

私は関西に住んでいたことがあり、いまも友達が住んでいるので、時間ができたからどこかに旅行したい、でも行き先が決まらないというときは、京都、奈良、大阪あたりに行きます。一時は、毎年3~5月のどこかで2泊か3泊で遊びに行っていました。

あれは春分の日あたりに1人で遊びに行ったときのこと。旅行1日目は奈良の友人宅に泊まり、2日目は京都のホテルに泊まろうと思ったのですが、連休だったのでホテルの空きがなく、やっと見つけた町家風の民宿を予約しました。場所はどこか忘れましたが、河原町とか繁華街からは少し離れた住宅街にあった気がします。京都御所が近かった気がします。

本当に普通の2階建ての古民家でした。お風呂は共同、普通の家のお風呂ですので、1組ずつしか入れない。予約が必要です。宿の女将さんが毎回沸かしてくださるので、あまり遅い時間には入浴できません。私が通されたのは1階の6畳間で、庭に面していました。部屋から2~3mほどの小さな渡り廊下が突き出しており、この部屋専用のトイレはその廊下の先にありました。明るいうちはお庭は趣があってとてもいいのですが、夜中に庭を見ながらこの渡り廊下を歩くのは怖いだろうなーとか思いながら眠りにつきました。


夜中の心霊体験!?(R15指定)

注:ここからはR15指定(暫定)ですので、お嫌いな方はここでストップしてください!

夜中2時頃、ふと目が覚めました。天井がギシギシきしむ音がして、部屋が揺れているのです。人生初の心霊体験!?と思い、半泣きになりました(苦笑)。揺れはなかなかおさまらない。どうしよう、廊下に出て叫んだら、女将さんが助けに来てくれるだろうか?あわわわわー。

1人でパニックになり、立ち上がって部屋中を歩き回っていたら、ふっと揺れが止まりました。

「あー、よかったー」

へなへなと布団に倒れこんだら、天井から声が聞こえてきました。女性のすすり泣きとかじゃありません。おそらく若いであろう男女の、何を話しているかはわからないけど、普通の会話。

「あー、そういうことね」

確信はありませんが、先ほどの揺れの原因を理解しました。あー、廊下に飛び出して大騒ぎしなくてよかったよ(苦笑)安心した私は、またすぐに眠りにつきました。

翌朝、朝食のお膳を持ってきてくださった女将さんに

「よく眠れましたか?」

と聞かれ、

「はい、ぐっすり眠れました」

と答えたのは言うまでもありません。


京都散策中に言われた「どこでも人は死んでるぞ」という正論

そういえばこの旅行中だったか、翌年の旅行中だったか忘れましたが、当時京都在住だった高校の同級生・しーちゃん(仮名)と、しーちゃんの彼氏の山本くん(こちらも高校の同級生、いまは旦那様)と3人で夜に清水寺あたりを散策したとき、どういう話の流れか、

「このお寺では昔XXが殺されたからお化けが出そう」

とか、その手の話をしたんですよね。そしたら、山本くんが冷静に

「古代から考えたら、人が死んでない土地なんかないぞ」

と言ったのでした。

いや、たしかにそうだけどさ。やっぱり、怖いんですよ、事故物件とかね。


※ヘッダー写真は、ぱくたそさんよりお借りしました!

和室のガラス窓から見える庭の木漏れ日のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20191008281post-23583.html

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