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「スキャンダル」の被害者は私じゃないやん

あの恋の思い出

大学時代の初期の話ですが、好きな人がいました。同じ大学の、同い年の人でした。
詳しく書くと、どの大学の、どのあたりで起こったことなのかバレそうなので、ややわかりにくいぼかした書き方になりますことをお許しください。

その人を好きになったとき、その人のサークル仲間から、かなり冷やかされました(私と彼は別のサークルでした)。
それが迷惑だったのですが、彼本人がそれを止めず、一緒になってはしゃぎ、私が「そういうのやめてほしいな」と言っても聞かないので、私の熱は冷めていきました。
冷めた背景には、新しい出会いがありました。大学2~3年生のころ、同じ大学、違う大学問わず、複数の出会いがありました。新しく出会った男の子たちは、その彼よりずっと大人びていました。私と向き合って、ちゃんと話を聞いてくれる人たちでした。その中で好きな人もできました。
結果、その彼を振ることになるわけですが、本人は受け止めきれなかったのか、サークル仲間に「振られた」という事実を話さなかったのでしょう。卒業近くまでからかわれ続けました。

あれは、4年生の秋のこと。卒論を書くために大学の図書館に行くと、ロビーに彼と、彼のサークルの人たちが数人いました。彼と目が合いましたが、無視して通り過ぎました。すると、後ろから声がしました。

女子「誰?」
「XXだよ」
複数(はしゃぐ声)「あー、XXちゃんは後ろ姿でもわかるよねー」
「いや、目が合ったからー」

振り向かなかったのでシチュエーションがわかりませんが、彼が私の後ろ姿をじっと見ていて、それを不思議に思った仲間が「誰を見てるの?」と突っ込んだのでしょう。
「目が合う」なんて思わせぶりな発言をするなと思いましたが、スルーして通り過ぎました。


被害者は私ではない

その後、この恋のことは「あのときはえらい目に遭ったな」と自分が被害者のように記憶していましたが、最近ふと思い返していて、被害者は私ではないことに気づきました。

被害者は彼じゃん!!

彼のサークル仲間は、私が彼を「振った」ことを知らなかったかもしれませんが、彼らの目の前を冷めた表情で通り過ぎるところや、他の男子(彼氏ではないけど仲のいい男の子たち)と仲良くしているところを見ていた。
大学生ならもうその恋が終了していることはわかるでしょうに、いつまでも私のネタで彼をからかい続けたわけです。
友達がいのないヤツらだなー、もうそっとしておいた方がいいのに(苦笑)
私は彼らにとって部外者なので、多少酒のネタにされてもいいですが、仲間にやられるってつらいよね。
それでもはしゃいでいていた彼が痛々しく思えます…元気でいたらいいな。


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夏の思い出

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