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パリの思い出~初めての一人旅~

憧れの都パリ

最近、Netflixで「エミリー、パリに行く」というドラマを見ていまして、パリに行きたくてたまらない気分になっております。

パリは、私が初めて一人旅で訪れた街です。社会人2年目の夏休み(10月だったけど)のことでした。なお、今回紹介する写真は、5~6年前のイギリス旅行中に1日だけパリに行ったときに撮影したものですが、「初めてのパリ一人旅」について書きたいと思います

大学時代、海外旅行にそれほど興味のなかった私は、ヨーロッパに行ったことがありませんでした。アメリカ、タイ、卒業旅行のバリ島&香港に行っただけ。十分だな。卒業旅行はパリに行きたかったのですが、親友も私もパリに行くだけのお金がなく、親にお金を借りるようなタイプでもなかったので、バリ島にしたのでした。それはそれでとても良かったのですが、社会人になったらヨーロッパに行くと決めていました。

社会人になって2年目。会社から「年内に9日以上の休暇をとるように」というありがたい指令をいただき、10月に休暇をとることにしました。休暇の行き先は迷わずパリ!せっかく長めに行くのであれば、ツアーではなく、一人で街を好きにぶらぶらしたいと思ったので、友人に相談することなく一人旅の計画を立てました。10月に9日間休暇をとれる人もなかなかいませんしね。

それまで海外旅行ではツアーを利用していたため、初めて航空券、ホテルを自分で手配することになるのですが、まだ学生気分が抜けきっていないので、飛行機の直行便の値段にびびり、大韓航空(仁川経由)のチケットを購入しました。ホテルは、街の中心部にある2つ星ホテルを予約し、ガイドブック片手に関空を出発したのでした(当時、関西在住だったため)社会人でボーナスももらったのだから、もっと贅沢すればよかったのに。。。

なお、当時もいまも、フランス語はボンジュールとメルシーとジュテームしか知りません。言葉も話せないのに一人で旅立ったのでした。


予約したはずのホテルが見当たらない

シャルルドゴール空港に到着したのは夕刻。電車のホームで、同じ飛行機に乗っていたお姉さんにどちらともなく声をかけ、一緒にパリ北駅まで移動することに。東京在住で、デザインの仕事をされていて、パリには何度も来ているという方でした。パリ北駅で彼女と別れ、メトロでプラス・ド・クリシー駅まで移動。駅前のプラス・ド・クリシーという駅と同じ名前のホテルを予約していたのですが、見当たらない(涙)駅の周辺を10分くらいぶらぶらし、駅まで戻って周辺を見渡していたら、1階にレストランのある雑居ビルにそのホテルの名前の看板が。

それまで、ホテルといえば「大きな建物」だと思っていましたが、雑居ビルの2階以上がホテルだったのです。また、ホテルといえばシャンプー、歯ブラシとか備え付けだと思っていたのですが、このホテルの部屋はベッドとシャワーがあるだけで(当然バスタブはなし)非常に簡素。近くの薬局にシャンプー等を買いに行き、シャワーを浴びて早めに就寝。

翌朝目が覚めたら外が暗い。そんなに早起きしたのか?と思って時計を見たら朝7時。そんなに早くはないですね。初めてのヨーロッパなので、夜明けが遅く、日没も遅いことを知りませんでした。

朝食つきのプランだったので、朝食会場へ。フランスパン、オレンジジュース、カフェオレだけの朝食。シンプルですが、フランスパンが美味しかったのでよいのです。十分でした。

このホテルについてネットで検索するのですが、10年ほどまえに泊まった方のブログがあるだけ。もうないのかな?


何もかもが楽しかった

パリでやったことといえば、とてもオーソドックスです。

ルーブル美術館、ノートルダム大聖堂。翌日はベルサイユ宮殿までちょっと遠出。夜はオペラ座で2番目くらいに安いチケットを買ってバレエを観賞。でも、いちいち楽しかったのです。

ノートルダム大聖堂の近くのカフェでの思い出があります。

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歩き疲れてカフェに入り、カフェオレを注文。優しそうな女性店員さんに

「ケーキとか食べない?」

と聞かれました。いや、言葉で聞かれたんじゃなくて、ケーキの入ったケースを指さされたんだっけ?記憶が曖昧だな。そこで、つたない英語で

「ケーキのメニューをください」

とお願いしたら、店員さんが笑顔でうなずき、持ってきてくれたのは「苺のタルト」。なぜでしょう(笑)でも、苺タルトは美味しかったです。

言葉はわからない。海外には慣れているとはいえない。でも、シャンゼリゼ通りを歩いたり、背伸びしてエルメス本店で一番安いバッグを買ったり、路上で売っていた栗を食べたり。オペラ座では、隣に座った同世代のアメリカ人の女の子と話したり。彼女はお仕事でパリに来ているとのことでした。

シャンゼリゼ通りのマクドナルドに入ったら、中国人のご夫婦に、中国語で「中国人ですか?」と話しかけられたり。私、大学の第二外国語が中国語だったので、簡単な中国語はわかります。

「我是日本人」(私は日本人です)

と答えました。なお、私はこの後、海外旅行のたびに中国人、台湾人と思われ、この言葉を何度も繰り返すことになります。韓国人と言われたことももちろんあるし、一番面白かったのはタイで現地の人からタイ人と間違われたことです。たしかにタイにいたら「絶対にタイ人ではない」といえる顔立ちはしてないかもな、我ながら。色白のつもりですが、タイ人にも、中国系とか、いろいろなバックグラウンドの人がいて、比較的色白の人もいるでしょうしね。あとはどこの国に行っても態度がデカいせいかもしれませんが。


フランスのごはん

最後に食事の話。まだ若く、グルメではありませんでしたし、一人でお店に入る勇気もなかったので、食事はサンドイッチとかで適当に済ませていました。時差ボケで夜は食欲もなかったし。でも、ランチならそう高くないだろうと、ビストロで食べたこともあります。

これは、当時ではなく、その後にパリに行ったときにビストロで食べたもの。当時もこんな感じのものを食べた気がします。チキンとか失敗しそうにないものを(笑)本格的なフレンチは食べなかったけど、ビストロの料理は全般的に美味しかったと思います。あと、カフェオレとかスイーツも美味しかったかな。

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その後、ヨーロッパには、プライベートでも仕事でも何度も行き、その中で好きな国ランキングをつけるとフランスは下位になってしまうのですが(笑)それはフランスが良くなかったということではなく、他の国の方が好み、ということです。

料理はイタリアかスペイン。街の雰囲気はオーストリアかチェコ。ミュージカルが好きなので、イギリスの夜は楽しい。

でも、初めてパリに向かったときのワクワクした気持ちは忘れられないし、もちろんまた行きたいです。













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