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人生立て直しへの道のり #2

◆法テラス無料相談へ-2

さて、予約当日です。
借金を清算する為の、初めての法テラス無料相談。
とりあえず必要そうと思われる書面はすべて用意して挑みました。

●A事務所に依頼している分(借入先と金額を書き起こしたもの)
 ├ O社 約50万
 ├ R社 約70万
 ├ A社 約3万 ※もともとA社とS社は同一借入先だったので半端な金額
 └ S社 約30万
●A事務所未依頼分
 ├ A社 約30万
 ├ T社 約70万
 └ L社 約30万
●入院費用の分割分 約15万
●給与明細と昨年の源泉徴収票
●月々の収支(家計簿)
※上記金額は概算です。端数は切り捨てたり繰り上げたりしてます。

初回の無料相談30分では経緯を説明して、さらにすべてに目を通すのは無理でした。
なので、ざっくりとした概要、概算をもって方向性だけ決めるというところだけにとどまりましたが、担当弁護士さんの所見では「借入総額や収支を考えても、法テラスの立替え制度を利用して自己破産で進めるのがよいでしょう」と、まずはそういうお話しでした。
セカンドオピニオン的に別の弁護士の見解を聞いてみる、という選択肢もありますと説明をされましたが、なにしろわたしには時間がありません。
早々に何とかしないと、A事務所への支払いもできず、次月の生活も怪しい状況でしたから。
「いや、それは考えていません。このままお任せしたいです。」
ときっぱり伝え、それではということで弁護士さんの名刺を頂き、2回目の相談へとなりました。
※2回目以降の相談は、法テラスの窓口ではなく、担当弁護士さんの事務所へ直接予約でした。
ちなみに、法テラスの立替え制度を利用する方向性となった場合は、帰る前に受付に声をかけて、申請にあたって必要な書類が書かれた紙を受け取る必要があります。

2回目の無料相談は1時間取っていただけました。
一般的にそういうものなのか、この弁護士さん独自のことなのかはわかりません…。
とにかく1時間もあるので、初回とは違ってじっくり内容を精査して頂けます。
初回の持ち込んだ書類を事務の方にコピーして頂き、弁護士さんへ提出しました。
内容に目を通して頂いた結果、やっぱり「自己破産で進めるのがいいでしょうね」ということだったのですが、ここで懸念点が浮上してしまいました。

  1. 職業制限 「警備の仕事に就くことができない」

  2. 分割支払い中の入院費用問題

第一に職業の問題。
「警備の仕事」っていうと、文字通り「警備員の仕事」を想像したのですが、弁護士さんの説明では「つまり人の財産を警備する仕事」ということで、それに「警備員」というわけではなく、それに相当する行為が発生する業務には就けないということでした。
とすると、非常に不安なのがわたしの現在の職業です。
こんなに瀬戸際の金銭問題を抱えているにもかかわらず、わたし自身は「金融業者」なのです。
何となくと言わなくても、これ、問題なのでは???と思い、弁護士さんに相談したところ「現在の職業は警備の仕事に相当する可能性が…限りなく高い」とのことで、こちらはいったん持ち帰りでの確認となりました。
もしアウトだった場合は、数か月はその業務に従事できないとのことで、退職するのか一時的に部署異動するのか、という選択が必要とのことです。
自己破産をするにあたって、新規借り入れができない程度のデメリットなら、と楽観的に考えていましたが、これは大きな問題です。
一応これでも、職場では部署の管理責任者なのです。
簡単に異動...というのは、難しい状況です。

第二に入院費用の問題です。
自己破産をすると、すべての債務をリセットしてしまうので、当然病院への割賦もリセットされてしまうとのこと。
これは本当に想定外でした。
金融業者からの借り入れ分だけをリセットし、病院分は対象外だと思っていたのですが、基本的に対象外となるのは国への支払い(税金関係)くらいで、民間で分割しているものはすべて「債務」なので、破産対象になるようです。
※除外対象の線引きについては、もっと厳密な決まりがあるのかもしれませんが、ここでは「わたしの例でいうと」という前提でお考え下さい。
あくまで「わたしを対象にした相談」なので、この程度の説明しか受けていないからです。
病院の割賦がリセットされてしまって、何が問題かというと…
「それ以降の治療を病院側が受けない可能性がある」ということです。
またまた大問題です。
現在わたしがかかっている病院は、通常、紹介状がないと受診ができない(紹介状がないと費用が高くなる)ような大きい病院の専門医なので、「ああ、そうですか」と簡単にほかの病院に移ることは難しそうです。
そもそも数か月もかけて複数の病院をたらいまわしにされて、やっとたどり着いた病院なんです。
しかも、あれやこれやと次々に「重病疑惑」が発生していて、これからも検査入院や手術の可能性もあるような状況です。
ここで病院に「ごめんなさい」されるのは、困ってしまいます。

この2つの懸念点については、次の相談の時までに弁護士さんが確認を取ってくれることになりましたが、正直、きっと懸念した通りなんだろうなと思い、暗澹としてしまいました。
そもそも収入面からも、法テラスの立替え制度の利用申請に通るのかどうか微妙だなと思っていますが、それに加えて職業のことや、病院の問題。
自己破産をすればきっとやり直せると思っていたのに、そもそもそこにたどり着くまでのハードルがこんなに高いなんて…。

大きな懸念点を残したまま2回目の相談は終了となり、無料相談ラストの3回目へと続きます。


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