マガジンのカバー画像

槇原敬之

7
運営しているクリエイター

記事一覧

No.6 「RAIN DANCE MUSIC」

No.6 「RAIN DANCE MUSIC」

第六回は、ファーストアルバム『君が笑うとき君の胸が痛まないように』の二曲目、「RAIN DANCE MUSIC」をご紹介します。

「歌の履歴書」で、槇原にしては珍しく歌詞から作った曲ではないことが明らかになりました。まあまあ、でも無理矢理にでも解釈していきましょう笑。

これがなかなか手強い曲です。詳しくは後述しますが、時間を行き来するんですよね。結論から言ってしまうと、前々回紹介した「夏のスピ

もっとみる
No.5 「pool」

No.5 「pool」

第五回目は、だいぶ飛んで9枚目のアルバム『Cicada』から「pool」をご紹介します。

さてこの「pool」ですが、前回紹介した「夏のスピード」と実は大きな関わりがあると考えています。この曲単品ではそれはわかりません。次回紹介する曲を「かすがい」として、全てが一直線に繋がるんですね。

え、どこが関係あるの???という疑問を胸に読んでいただけると、次回がより面白くなると思います。それでは見てい

もっとみる
No.4 「夏のスピード」

No.4 「夏のスピード」

第四回は、シングル『もう恋なんてしない』のB面から「夏のスピード」です。

四回目にしてマイナーオブマイナー曲の登場ですが、これまた名曲なんです。夏と恋の終わり。槇原にしては珍しいくらい自虐的というか、自分の気持ちの整理に精一杯になっている様子を歌った一曲。

相手を思う気持ちよりも一層生々しい、ナルシスティックな感慨に耽っている描写が見所です。

夕立の後の空を 逃げるように流れる雲
僕らの明日

もっとみる
No.3 「もう恋なんてしない」

No.3 「もう恋なんてしない」

第三回は、超有名曲「もう恋なんてしない」を紹介したいと思います。サードアルバム『君は僕の宝物』の三曲目ですね。

めちゃくちゃいい曲です。知ってるよ、という人も多いかもしれませんが。

当時槇原の曲のキーボード担当をしていた本間昭光さん(その後ポルノグラフィティやいきものがかりのプロデューサーも担当されたすごい方です!)が失恋したという話を聞き、彼を励ませるような歌を作ろう、と思ったことがきっかけ

もっとみる
No.2 「EACH OTHER」

No.2 「EACH OTHER」

第二回は、セカンドアルバム『君は誰と幸せなあくびをしますか。』の六曲目より「EACH OTHER」を紹介したいと思います。アルバム名からしていいですよね。

はじめにネタバラシをしておくと、この曲は前回紹介した「ANSWER」のアンサーソングです。対応し合ってるわけです。和歌の本歌取りみたいな感じの読み方をすると、曲単体で聴くより歌詞に奥行きが生まれるんですね。

「ANSWER」で「君」を抱きし

もっとみる
No.1 「ANSWER」

No.1 「ANSWER」

初回である今回は、ファーストアルバム『君が笑うとき君の胸が痛まないように』の一曲目、「ANSWER」を紹介したいと思います。

槇原自身が語るところによれば、この曲は彼にとって大きな恋愛が終わってしまった後、それを思い出しながら作った曲。17歳で書いたらしいです。バケモノかよ...。

もし本当に相手のことを好きなのであれば、デート終わりの別れ際、地下鉄の改札でそのまま見送るのでなく、「離したくな

もっとみる

Introduction ~槇原敬之を”読む”~

こんにちは。最近悪い意味で話題になっちゃいましたが、槇原敬之の楽曲をこよなく愛している大学生の「まろ」と言います。

こよなく愛していると言いつつ、去年の今頃友人に勧められて聞き始めたらあまりのよさにどハマりしたという、まだ一年目のビギナーなんですけどね。でも、この一年は四六時中マッキーばかり聴いていました!2020年なら日本でトップ5に入るくらいはマッキーに時間を割いた男だと思います。

調子に

もっとみる