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ニコール・キッドマンが満身創痍すぎる『ストレイ・ドッグ』

【基本情報】

 原題:Destroyer
製作年:2018年
製作国:アメリカ
 配給:キノフィルムズ

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:126/159
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】

LA市警の女性刑事エリン・ベル(ニコール・キッドマン)。若く美しかった頃とは打って変わり、今は酒におぼれ、同僚や別れた夫、16歳の巣目からも疎まれる孤独な人生を送っている。

ある日、彼女の元に差出人不明の封筒が届く。17年前、FBI捜査官のクリス(セバスチャン・スタン)と共に犯罪組織への潜入捜査を命じられたエリンは、そこで取り返しのつかない過ちを犯し、捜査は失敗。その罪悪感に今でも彼女は苛まれていた。

封筒の中身は紫色に染まった1枚のドル紙幣。それは行方をくらました犯罪組織の主犯からの挑戦状だった。

過去に決着をつけるため、再び彼女の戦いが始まる。

【感想】

ニコール・キッドマンの見た目インパクトありすぎでしょっていう映画でした。あんなボロボロな彼女は見たことないですね。ちょっとだけ『ターミネーター2』のサラ・コナーっぽい気もしますが(笑)

過去のトラウマと16歳の娘との関係性の2つに悩まされる、まさに"刑事"と"母親"の両軸で動いていく映画です。なので、刑事モノの割にはアクションシーンはほとんどなくて、どちらかと言うと、ヒューマンドラマに近いですかね。

過去との決着をつけるためのエリンの鬼気迫る行動は迫力あるんですが、情報を得るために、寝たきりの元同僚(潜入捜査先のメンバーなので実際には敵)に手コキまでする徹底ぶりがすごかったです(でも、ファックじゃなくて手コキなんだっていう微妙なさじ加減にちょっと笑っちゃいますけどw)

物語の進み方は、現実のシーンと回想シーンが交互に流れる形式なんですけど、回想シーンにおけるニコール・キッドマンの若返りようが現実とのギャップがありすぎて、時間軸がごっちゃになるってことはなかったです。むしろ、最後まで観ると「あ!そういうことだったのか!」って発見があるのも楽しめるポイントかと。

だから、けっこう観やすいというか、手軽にノワール系の映画を観るにはいいなって思うんですが、個人的にはアクションシーンがあることを期待していたので、ちょっとコレジャナイ感はありました(笑)


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