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ハリウッド映画のあらゆるフ〇〇クを詰め込んだような『ディナー・イン・アメリカ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:32/213
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

ラブストーリー
コメディ
パンクロック
ファック
下ネタ
マリファナ

【あらすじ】

パティ(エミリー・スケッグス)は孤独で臆病な少女。過保護に育てられ、したいこともできず、単調な毎日を送っている。唯一、平凡な人生から逃避できる瞬間、それはパンクロックを聴くこと。

そんな彼女が、ひょんなことから警察に追われる不審な男・サイモン(カイル・ガルナー)を家に匿うことに。実はその男こそが、彼女の愛するパンクバンド“サイオプス”の心の恋人、覆面リーダーのジョンQだった…。

家族や周囲から変人扱い、社会不適合者、厄介者と蔑まれる、出逢うはずのない2人が、心惹かれ合い社会の偏見をぶっ飛ばしてゆく究極のアナーキック・ラブストーリー!

【感想】

ぶっ飛ばしてぶちかましてたファッキンムービーでした!物静かな少女とパンクロッカーっていうタイプが違いすぎる2人のラブストーリーなんですけど、とにかくその2人のキャラが立ちまくってて最高です!

<暴言の嵐>

パンクが物語の主軸になっているため、全体的にいろいろ激しい映画です。どれぐらい激しいかと言うと、映画として観たら楽しいけど、実際に身近にいたらドン引きするぐらいには(笑)とにかく、言葉も行動も汚く、子供の教育上まったくよろしくないですね。今年観た映画の中で一番暴言が多かったかもしれません(笑)

<キャラ立ちまくりの2人>

この映画は何といっても、パティとサイモンのぶっ飛びすぎたキャラクターが推せます!!サイモンはバンドの資金集めのために治験に参加するんですが、途中で不合格になってしまいます。同じく不合格になった女の子に、帰りがけに家のディナー誘われ、まさかのそこのママと、、、(笑)ちなみに、ママを演じたのはリー・トンプソン。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でのマーティの母親役が有名ですが、当時と変わらぬキュートさがありました。

一方、パティもパティでおとなしい子かと思いきや、そんなわけないですよね。一見真面目そうには見えるんですが、趣味がパンクロックってだけあって、内に反骨精神を秘めまくり。ファンだったジョンQに自らの“アレ”な写真を手紙に添えて送りつけるほど、頭のネジがゆるんでます(笑)

<反骨精神爆発なのにポップなラブコメに仕上がった良作>

そんなパッとしなかったパティがサイモンと出会い、行動を共にすることで、徐々にパンク精神が解き放たれていく流れと、ラストのスカッとする終わりは最高に気持ちよかったです。セックス、ドラッグ、下ネタ、暴言、暴力、そして音楽と、パンクにまみれたテイストですが、陽気でポップな雰囲気なので、コメディ要素たっぷりのラブストーリーって感じがして面白いです!

<その他>

パティもサイモンもパンク好きに表れているように、常に生きづらさを感じながら日々を過ごしているんだと思うんですよね。パティは過保護な親に窮屈さを感じていましたし、サイモンも実は裏設定があって、彼も彼で窮屈な人生だったんじゃないかと思います。でも、ああやって本能のままに暴れることができたら気持ちいいでしょうね。そこはうらやましくも感じました。まあ、あの映画のまんまやったら間違いなく捕まりますけど(笑)

下手なラブストーリーやキラキラ青春映画なんかより断然面白いのでオススメです!


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