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邦画で圧倒的に不足している"強すぎるハゲ"が荒れ狂う『キャッシュトラック』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:29/207
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

アクション
ハゲ
強盗
銃撃戦
流血

【あらすじ】

LAにある現金輸送専門の警備会社フォーティコ・セキュリティ社。日々、現金輸送車(キャッシュトラック)を運転するのは、特殊な訓練を受け、厳しい試験をくぐり抜けた強者の警備員たち。

そこに雇われた新人パトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)、通称“H”。試験をギリギリで合格した彼は、まわりから特に気に留められる存在ではなかった。

しかし、彼の乗ったトラックが強盗に襲われたとき、驚くほど高い戦闘スキルでそれを阻止する。

彼は一体何者なのか?周囲が疑心暗鬼に陥る中、全米で最も現金が動く日“ブラック・フライデー”に集まる1億8,000万ドルの大金を狙う強奪計画が進行していた…。

【感想】

ブルー・レクイエム』(2004)っていうフランス映画のリメイクらしいですね。有名なストリーミングサービスにはどこにもなかったので、残念ながらそれは観れていないのですが、いやー、もうね、勝ちですよ、ジェイソン・ステイサムってだけで。彼以外全員モブっていうぐらい際立ってました。

<時系列が交錯するもストーリー自体はシンプル>

"ある目的"を持って警備会社に入ってきた新人が実はメチャクチャ強いっていうただそれだけの話ですからね、お話自体はそんなに難しくないかと。

ストーリーは全部で4章から成り立っています。ただ、時系列が行ったり来たりしてるんですよ。物語冒頭で現金輸送車が襲われ、第1章はその事件から3か月後なんですよね。そこでHが警備会社に入ってくると。で、第2章ではそこから5か月前に戻り、Hの身に起こった"とある事件"が語られます。で、その後にその3週間後になるっていう(ちょっと章と時系列がうろ覚えですみませんが。。。)。

その行ったり来たりがちょっとわかりづらいという他の方の感想もあるっちゃあるんですけど。個人的には、Hのこれまでの経緯や、物語冒頭に起こる現金輸送車の強盗事件のいきさつが語られるので、点がどんどん線になっていく感じが面白かったなと思いました。ただ、同僚のデイナ(ニーヴ・アルガー)をHが問い詰めるシーンはやや唐突というか、何の前触れもないからちょっと「?」ってなりましたけど。

まあ、この映画の一番のポイントは、「Hの目的が何か」ってことなんですが、、、そこはネタバレになるから内緒で(笑)他の方の感想には書かれていますが、僕は言いません。まあ、ハリウッド映画のあるあるな設定ではあります。終盤もド派手な銃撃戦っていうお決まりのパターンですし。あ、思った以上に人があっさり死にまくっていくのはちょっと意外だったかな。そんなにすぐ死んじゃうんだ?って。

<ストーリーよりもキャラクターを楽しむ>

この映画はですね、もうストーリーよりもキャラクターを堪能する作品なんですよ。ハリウッド映画って似たような設定の話が多いですよね、特にアクション系は。でも、強いキャラとド迫力の映像で、ちょっと設定を変えるだけで、僕は全然飽きないんですよね、これが。

今回はジェイソン・ステイサムあっての作品ですよ。あれだけ登場人物がいる中で、彼以外の人の印象がまったく残らないぐらいには、腕っぷしも存在感もチート並みに強いですから。あの鋭い眼光に、人を殺すときに表情をピクリとも変えない冷徹さがたまりません。。。最近では『ワイルド・スピード』シリーズのショウ役が有名ですかね。とにかく「顔が怖くてメチャクチャ強いハゲ」ってイメージが定着していますよね(笑)

<役者=キャラクターなハリウッド映画>

ちょっと本編からは逸れてしまいますが、僕が洋画を観ていていつも感じるのは、役者がキャラになってるところなんですよね。個人的には、邦画だとやっぱり役者は役者って感じがしますけど、洋画は役者そのものがキャラクターになっているというか。そりゃ見た目でインパクトある人が多いからってのもあると思いますよ。特に、ジェイソン・ステイサムやドウェイン・ジョンソンのように、ハゲと筋肉が混在してメチャクチャ強いっていうのは、それだけでリアルジャンプキャラみたいになるから、みんな好きなんじゃないですかね?ハゲ、筋肉、プラスサイズ、ゲロ、この4つは特に邦画よりも洋画に多い要素かと思います。

<その他>

一般の人でも楽しめる映画だとは思います。ハリウッドらしいアクション映画で。でもやっぱり、クールながらも怒りに満ちたジェイソン・ステイサムがかっこよすぎるので、これはやっぱりジェイソン・ステイサム好きに、特に捧げたい一本です!


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