見出し画像

「エクソシスト」×「週刊少年ジャンプ」だった『ディヴァイン・フューリー/使者』

【基本情報】

 原題:사자
 英題:The Divine Fury
製作年:2019年
製作国:韓国
 配給:クロックワークス

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキンク゛:47/108
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】

幼い頃、不慮の事故で父親を亡くしたキム・ヨンフ(パク・ソジュン)。彼は神に父親の無事を祈ったがその願いが届くことはなく、以来、神を信じなくなった。

それから20年後、彼は世界的ボクサーとして活躍していた。ある対戦の帰りの飛行機の中で、ヨンフの右手に突然謎の傷が表れ、出血が止まらない状況に陥る。

病院に行っても原因不明であったが、ひょんなことから知り合ったアン神父(アン・ソンギ)より、それはヨンフに隠された正義の力だということがわかる。

そして、街にはびこる悪を倒すため、ヨンフとアン神父は共に立ち向かうことを決意する。

【感想】

予告を観て、なんとなーく昨年の『神と共に』っぽい感じがしたので鑑賞してみたのですが、タイトル通り、「エクソシスト」×「週刊少年ジャンプ」っていう感じの映画でした。ジャンプ系だと『D.Gray-man』や『青の祓魔師』もエクソシストを扱った漫画らしいですが、ざっくりあらすじを読んだ感じそれらとは違いそうです(本編は読んでませんw)

雰囲気としては映画の『エクソシスト』に近く、ややホラー感が強いものの、後半の戦い方やパワーアップにジャンプ感が出てくる感じで、総じて個人的には好きな作品でした。それでいて父と子の絆など感動的なエピソードも入れていて、僕なんか開始後10分で涙出ちゃいましたからね。。。

なので、最初のつかみと最後のバトルはすごく引き込まれるし、見ごたえあるなって思うんですけど、真ん中あたりはちょっと中だるみしたかなっていう印象でした。

敵のボス探しが時間かかったのと、上記のようにエクソシストによる悪霊退治や親子の絆、師弟関係などなど情報量が多いゆえに、どれも中途半端な感じもあって、そこまでのめり込むことができなかったってのは正直ありますね。もしこれがテンポよく進んでくれたら、絶対もっと面白くなったと思います(それだけにすごく惜しい映画とも感じます)。

とはいえ、個人的にはそれをカバーするぐらいのアクションの派手さと悪霊の取り憑かれた人の演技に魅了されたのも事実です。

やっぱりアクションはキレがあってかっこいいですよ。韓国人俳優って背も高い上にみんなメッチャ筋肉あるから動きのひとつひとつが映えるんですよね。

また、取り憑かれた人たちの奇声の上げ方がマジで怖くて、あの振り切った演技はちょっとトラウマになりそうなぐらいにはビビります。『エクソシスト』で女の子がブリッジして歩くぐらいの恐怖はあります。

設定や世界観的に日本だったら漫画にしそうですけど、韓国ではちゃっかり実写にしてくるところがすごいですよねー。

もともとアクションやファンタジーが好きな身からしたら、韓国映画のそういったジャンルにおける派手さとかかっこよさってのは、もう邦画では勝てないんじゃなかって思うことが多いです。

この映画、要素の詰め込みすぎによる中途半端さに難を示す人はいそうですが、個人的には設定も世界観もよくていいなと思いましたし、何よりも終わり方がMCUっぽい感じなので続編は絶対ありますね。

ちなみに、この映画に出てくるパク・ソジュンがずっとキスマイの藤ヶ谷太輔に、ウ・ドファンがメンタリストDaiGoに見えてちょっと笑ってしまいました(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?