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人類一の頑固親父が人類一の優しさで地球を救う姿に一生分の涙が出た『アルマゲドン』

【個人的な満足度】

人生で観た映画の中で面白かった順位:9/2109
「午前十時の映画祭12」で面白かった順位:1/10👑
  ストーリー:★×300
 キャラクター:★×300
     映像:★×300
     音楽:★×300
映画館で観たい:★×300

【作品情報】

   原題:Armageddon
  製作年:1998年
  製作国:アメリカ
   配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
 上映時間:151分
 ジャンル:SF、ヒューマンドラマ
元ネタなど:なし

【あらすじ】

巨大アステロイド(小惑星)が猛スピードで地球に接近。18日後に衝突することが判明した。

人類滅亡を回避するため、NASAは小惑星の地下深くで核爆発を起こし、その軌道を変える作戦を立案。6人の宇宙飛行士とハリー(ブルース・ウィリス)率いる8人の石油採掘のプロが招集された。その中にはハリーの娘グレース(リヴ・タイラー)の恋人、A.J.(ベン・アフレック)もいた。

厳しい訓練の後、彼らは2機のシャトルに乗り込み宇宙に旅立つー。

【感想】

「午前十時の映画祭12」にて。1998年のアメリカ映画。もう本当にメチャクチャうれしかったんですよ!!ずっと映画館でもう一度観たいと思っていて、それがようやく叶ったので。。。これまでの人生で観た映画の中でトップ10に入るぐらい好きなんですよ!シリーズモノを除いたら2番目に好きです(1番は『タイタニック』(1997))。

もうね、ヤッバいぐらい泣きました。。。。・゜・(ノД`)・゜・。『タイタニック』と同じで、オチがわかっているからこそ、開始0秒で涙がツツーって頬を伝ってきて。この後に待ち受ける運命を想うと泣くしかないですよね。。。その後も事あるごとに泣いちゃって、この2時間半で一生分の涙流したんじゃないかってぐらい(笑)あまりにも泣きすぎて目は腫れるし、体は干からびるしで、マスクする世の中でよかったです。ヒックヒック肩揺らしながら泣いてたので、他のお客さんの迷惑になっていないかだけが心配です。。。ちなみに、公開当時もいっしょに観に行った友達がドン引きするぐらい泣きました。。。(笑)

<『アルマゲドン』のオススメポイント①:スピード感>

この映画、本当に素晴らしい作品だと個人的には思っているんですけど、その要素が3つあるんです。まず1つ目はスピード感溢れるテンポのよさですね。これは、マイケル・ベイ監督の得意とする部分じゃないでしょうか。あまり長まわしはせず、短いショットをポンポン繋いでいくので、ジェットコースターみたいな展開が楽しめて気持ちいんですよ!冒頭でいきなり宇宙飛行士が事故に遭うシーンが映し出されて、その後地球にも被害が出て、NASAがバタバタして、ブルース・ウィリスたちに白羽の矢を立てるっていう形で、息つく間もないほど次から次へと何かが起こっていく流れはまったく飽きません。宇宙に飛び立ってからもトラブルの連続で、常に興奮しっぱなし!なので、観終わった後にドッと疲れが出ますが(笑)

さらに、隕石が落下する映像も凄まじい迫力ですよ。ビルは倒壊し、車は吹っ飛び、街全体に甚大な被害出るシーンなんかは、さすが"破壊王"の異名を持つだけあって壮大なスペクタクル。これを当時33歳の若さで、しかも16週間という短い期間で作り上げるとは恐ろしや。。。

<『アルマゲドン』のオススメポイント②:絶妙なカメラワーク>

2つ目はカメラワークです。この作品というより、マイケル・ベイ監督の作品全体に言えることなんですが、カメラワークがかっこいんですよ。ここぞというときにスローモーションになるところが。特に、誰かをかっこよく見せたいとき、例えば石油採掘に従事する8人が宇宙に飛び立つときや帰還したときなんかがスローになるんですけど、「スーパーヒーロー登場!」みたいな物々しさというか、他と明らかに違う雰囲気をビンビンに感じられてメチャクチャ興奮するんですよね!これ、この監督の他の作品でもそうなので、ぜひ注目してみて欲しいです!

『アルマゲドン』のオススメポイント③:主人公ハリーのギャップ

そして、3つ目、これが一番大きいんですが、はやっぱり主人公ハリーのキャラクターですよ。冒頭で娘の恋人であるA.J.をショットガンぶっ放しながら追いかけまわし、宇宙に飛び立つ前には「掘削は科学であり芸術だ」と言い張り、素人を一切挟み込ませないこだわりの強さを持っています。見るからに職人肌の親分という感じで、気難しい人柄を思わせますよね。とはいえ、世界屈指の掘削士と言われるものの、「自分が生きているのは腕のいい部下に恵まれているからだ」と言って、宇宙には部下を同行させる謙虚さも併せ持ってたりはするので、頑固だけど根はいい人っていう感じがします。そんな設定だと、もうおいしさしかないんですよ。ちょっとキャラに合わないことをするだけで、すべてがギャップになりますから。それが、ラストの身代わりシーンで如何なく発揮されます。頑固だけど娘想いで、あれだけ口喧嘩してたのに、A.J.のことを実は信頼してたっていう。そんな彼に娘を託して、自らが小惑星に残る決意をするのは、何回観ても泣けるシーンです。。。。・゜・(ノД`)・゜・。

もともと妻に出て行かれて、男手ひとつで娘を育てなくてはならない環境だったので、娘に懸ける想いはひとしおでしょうし、石油採掘も命に関わる仕事なので、社長という立場上、部下に対してどうしても厳しくなる部分はあるんじゃないかなと思いますね。特にこの手の設定だとあるあるですが、かわいがっている部下ほど厳しくしちゃうと言いますか。実は、ハリーも若い頃はA.J.のような青年だったらしいじゃないですか。自分と似ている若者ってやっぱりかわいいもんで、特別視したくなっちゃいますもん。だから、A.J.のことはずっと気にかけていたんでしょうね。

<数ある隕石映画の中でも人間ドラマに寄った作り>

ハリウッドではよく隕石衝突を題材にした映画が作られます。特に1998年はイラジャ・ウッドが出ている『ディープ・インパクト』というこれまた面白い映画もあったので、本作とよく比較されていましたね。個人的には、人間ドラマに寄った本作の方が好きですが。頑固親父のハリーと、娘のグレース、その恋人のA.J.、この3人でほぼ持っているようなものだと思います。まあ、短期間で作ったためか科学的考証は二の次で、おかしな部分もちょいちょいあるらしいんですが、それをカバーして有り余るほどの面白さがあると僕は思っています。なお、これは余談ですが、松田聖子が日本人観光客役でチラ映りしてるので注目してみてください(笑)

<そんなわけで>

最高に泣ける映画として推したい作品です!!宇宙はド素人、掘削はプロという頑固親父のキャラクターがたまんねえっすわ。。。何回観ても泣けるし、テーマソングを聴くだけでもう涙が。。。(笑)

それにしても、いつの間にか自分の年齢も、当時のベン・アフレックやリヴ・タイラーを通り越して、ブルース・ウィリスに近づいているという衝撃(笑)


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