大ハズレだった『燃えよスーリヤ!!』

2019年公開映画220本中205位。

泣いても笑ってもこれが最後、今年の映画納め作品。
やっぱり〆はインド映画がよくて、
ずっとこれで最後にしようと思ってた。

待望のボリウッド映画と言うことで期待していったのだけれど、、
最後の最後でハズレくじ引いてしまった。。。
インド映画って大体面白くて好きだったんだけど、これは大ハズレ。。。

無痛症で痛みを一切感じない
主人公スーリヤ(アビマニュ・ダサーニー)が
カンフーマスターを目指す映画ってんで、
設定としては面白いと思ったんだけどなー。

幼い頃よりいじめの標的にされていたスーリヤ。
そんな彼を見かねた祖父はアクション映画を大量に見せるんだけど、
その中にあった片足で百人組手を行う
“空手マン”(グルシャン・デーヴァイヤー)に魅了され、
特訓に特訓を重ねて強くなっていきます。

ここまでの流れはいいんだけど、
この映画、後半に差し掛かるまで
敵となる存在が現れないんだよな。。。
そこが一番の退屈ポイント。

途中、小さい頃いじめから守ってくれた
幼なじみのスプリ(ラーディカー・マダン)と奇跡的な再会を果たし、
しかも彼女は“空手マン”に弟子入りしてるって運命的な展開はあるものの、
それでも微妙だった。。。

なぜなら、敵と戦う理由が弱すぎるから。

今回、敵となる相手は空手マンの双子の弟で、
彼が兄から「父親の形見を奪った」から、それを取り戻そうってだけ。

スーリヤからしたら、
他人の兄弟喧嘩に巻き込まれただけなのに、
そこまでして戦う義理ある?!って思っちゃった。

さらに、スーリヤは生まれたばかりの頃、
ひったくりに遭って母親を失ってるから、
「ひったくりは許せない!」とか言ってたけど、
当時のこと覚えてないだろって。

まあ、困ってるのが憧れの空手マンで、
その弟子に自分の愛した女性がいるから、
何とかしてあげたいのかなとは思うけど。

どうせなら、かつて母親を死に至らしめた
犯人への復讐とかの方がわかりやすい気もするんだよな。
ありきたりすぎてつまらないかもしれないけど(笑)

でも、そういう細かいことが
面白くなかった理由になってしまうぐらいには、
この映画は全体的につまらなかったということだと思うんだ。
ツッコミどころは多くても、『スター・ウォーズ』は面白かったからね。
(これは賛否両論あるけど。。。)

あと、ボリウッドといえば歌と踊りが必ず入ってくるんだけど、
今回、歌はあったものの踊りはなくて、
ロマンス要素もイマイチピンと来なかったな。

「インド×カンフー」って構図に過度な期待をしたものの、
実際は途中まで敵が出てこないばかりか、
戦う理由もよくわからない謎映画だったという感想です(笑)

ホント、アクションシーンがよかっただけに残念。
ストーリーのところが足を引っ張ってしまった形かな。。。
スーリヤの戦うべき敵との関係性がもっと腹落ち感あるものだったら、
格段に面白くなったと思う!

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