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杉咲花が朽木ルキアで九尾の狐だった『妖怪大戦争 ガーディアンズ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:146/170
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

アクション
妖怪
大魔神
子供向け

【あらすじ】

フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変えた!向かう先は東京。このまま妖怪獣の進撃を許せば、人間も妖怪たちもタダでは済まない。

この危機に妖怪たちは、伝説の武神『大魔神』の力を借りるため、伝説の妖怪ハンターの血を受け継ぐ気弱な少年・渡辺ケイ(寺田心)に白羽の矢を立てる。

しかし、ひょんなことから、ケイと間違えて弟のダイ(猪股怜生)が妖怪たちに連れ去られてしまう!ダイを助けるため、ケイは謎の妖怪剣士・狐面の女(杉咲花)の導きで大魔神のもとへ向かう。

果たして、選ばれた少年・ケイは弟を救い、大魔神をよみがえらせ、妖怪獣を止めることができるのか?

【感想】

30年前の僕だったらハマっていたかもしれないような映画でした。終わった後に、小学生低学年ぐらいの子供が「おもしれー!」って言っていたので(笑)ただの映画好きなおじさんとなった今の僕としては、、、まあ過去シリーズの中では一番よかったかなと(笑)

<孫と祖父母で観たい映画>

この映画、オリジナル版は『妖怪大戦争』として1968年に、そして今回助けを求める『大魔神』は1966年に、それぞれ大映の映画として公開されています。当時これにハマった子供を10歳前後とすると、今60代ぐらいでしょうか。人によってはおじいちゃんおばあちゃんになっているかもしれませんね。それを踏まえると、孫と祖父母で観に来るといいんじゃないかと思うんですよね。もちろん親子でもいいんですけど(笑)本作をより楽しむために、僕は「妖怪三部作」と「大魔神三部作」をアマプラで観て予習しました。おかげでそこそこ楽しむことはできたと思います。

<ストーリーと世界観はシンプルでつかみやすい>

子供向けというだけあって、ストーリーはわかりやすいです。きっかけは古代にまでさかのぼります。大昔に海底が隆起して陸地となったフォッサマグナ。そこに住んでいた海洋生物たちは、死んで化石となったものの、海に帰りたいという怨念から巨大な妖怪獣へと変貌してしまいます。そいつが日本列島を横断すると、ルート的に"ある封印"を壊してしまうんです。そうなると世界が滅亡しかねないため、その横断を阻止するのが目的ですね。世界各地から妖怪が現れ、大魔神も復活して大暴れ!

<とはいえ、ツッコミどころはちょいちょいあるw>

妖怪獣ってことですが、もともとは数多くの化石たちが怨念で1つになるぐらいの超自然的な力を持っているんですよ。空ぐらい飛べるのでは?って思いませんか(笑)それなら海まで空を飛んで行くから、わざわざ陸を横断しなくても、、、って。大魔神も前作ではいなかったし、かなりポッと出感ある気もしました。

あと、やっぱりキャラクターの数が多いんで、わちゃわちゃしちゃってる印象はあります。こういうオールスター系、邦画だとなかなかいい映画がないですね(笑)

<サプライズ演出に驚き>

でも、大人が唸るエピソードもありました。シリーズを通して観てきた人へのサプライズと言うべきですかね。前作の『妖怪大戦争』(2005)で主人公の少年を演じた神木隆之介さんが、今作ではケイが通う学校の先生役で登場します。直接本編には絡んでこないんですが、彼には大きな秘密があるんですよ。それこそ、先に書いた"ある封印"に大きく関わってくるので、前作観た人はハッってするんじゃないでしょうか。しかしながら、詳細なところは今作では語られず(笑)もしかしたら続編があるのかもしません。

他にも前作から続投のキャストが何人かいるので、それを見つけるのも楽しみのひとつかと。

<ジャンプキャラ現る!>

タイトルにも書きましたが、狐面の女を演じた杉咲花さん。彼女の姿が実写版の『BLEACH』の朽木ルキアにしか見えないんですよ。でも、正体は九尾の狐っていう。『NARUTO』かって。ここだけジャンプ感あるんで、ファンなら少し反応するかもしれません(笑)

<その他>

話はシンプルなので、やや物足りないと感じる人もいるかもしれません。また、洋画のような超絶アクションがあるわけでもないので、いわゆる映画好きが好きそうな要素はあんまりないかなとは思います。ホント、夏休みの子供との思い出作りにぜひって感じでした。


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