原作やアニメに神レベルで忠実すぎて笑いと涙が止まらなかった『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』

2019年公開映画197本中8位。

結論から言おう。

クッッッッソ面白かった!!!
本当に笑いと涙が止まらなくて。

邦画のあらゆる漫画実写化作品を亡き者にするぐらいの
圧倒的なインパクトがあった。

とにかく、原作およびアニメに忠実すぎるんだよね。
監督兼冴羽りょう役のフィリップ・ラショーは、
小さい頃からこの作品の大ファンで、
今回も可能な限り原作に忠実に作ることを目指したそう。

あそこまでコミカルな世界観やキャラクターを再現できているのは、
彼の愛がメチャクチャ溢れまくってるゆえだなと感じたよ。

特に、冴羽獠、槇村香、海坊主は、
2Dの世界からそのまま出てきたようで、
見ているだけで感動レベルでした。

今回、この映画をとてつもなく面白いと感じた理由は
いくつかあるんだけど、
まず、原作やアニメに忠実だったということに加えて、
フランス人がやっているっていうのがよかったと思う。

もともと北条司のキャラクターが顔立ちが奇麗だから、
日本人よりも欧米人がやった方が再現度高くなるし、
あの漫画のコミカルさも、
洋画でよくある「おバカなコメディ映画」みたいなノリで観れるから、
日本人からしたら、そのちょっとした非日常というか、
自分たちとは違う世界のお話ということで、
ほどよい距離感で観れるんじゃないかと思う。
もしこれを日本人がやったら、「寒い」と感じてしまったかもしれない。

もうひとつは吹替版だったことも大きいだろう。
僕は洋画は基本的に字幕派で、
かれこれ25年近く吹替版は観ていないから、
今回この映画が字幕版の上映がないということを
最初はちょっと残念に思ったんだ。

でも、フタを開けてみたら、
吹替版だからこそ、より強く原作やアニメの忠実さを感じられた。

冴羽獠の声は山寺宏一、槇村香の声は沢城みゆきってことで、
アニメ版とは異なるんだけど、
2人ともオリジナルの神谷明と伊倉一恵とほぼ同じ声だったから、
まったく違和感がないどころか、むしろ声が同じすぎて驚き。

さらに、海坊主は玄田哲章、槇村秀幸は田中秀幸、
野上冴子は一龍齋春水とオリジナルキャストを起用していたから、
そのままアニメを見ているようだった。
(ちなみに、神谷明と伊倉一恵は違う役で出演していて、
 けっこうすぐわかるw)

あと、これは個人的にツボだったところなんだけど、
他のジャンプ作品の要素もちょいちょい入ってるんだよね(笑)
神谷明が声を当てていた人が殴られたときに「ひでぶ!」って叫んだり、
(元ネタは『北斗の拳』で、神谷明はケンシロウ役)
『ドラゴンボール』の亀仙人みたいな人がいたりwww

作品への愛と笑いと涙に包み込んでくれるこの映画、
本当にオススメなのでぜひ観て欲しい!!!

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