インスタに子供の写真を載せるような感じだった『未来のミライ』

設定が超絶好きでした。これ。

個人的な話で恐縮ですが、
昨年、一昨年と母方の祖父母が亡くなって、
特に祖母にはけっこうかわいがってもらってたから、
家から徒歩1分ぐらいのところに住んでいたにも関わらず、
全然会いに行かなかったことを後悔してるんだけれど、
最近、じーちゃんやばーちゃんが昔どんな人で、
何を考えていたのかっていうことを考えることが多くなって、
そんな状態だったから、
未来の妹だったり、過去の家族に会えたりするっていうのが、
まさに夢のようで素敵だなと、予告のときからずっと思ってた。

なんだけれども、お話自体はやや微妙だったかなと。
今回、話に一貫した流れがあるというよりも、
いくつかのエピソードを集めたオムニバス、、、
というほどそれぞれが独立した話でもないのだけれど、
ちょっとそんな雰囲気があって、
これまでの細田守監督の映画は、
ひとつの流れを追っていく形だったから、
今回のような、目的も特にないまま複数のエピソードがあるっていうのは、
自分が求めていたものとはやや違ったかなあ、と。

あと、そもそもなんでそんな不思議なことが起こるんだっていう説明が、
まったくなかった。
洋画だと、そこらへんの設定はけっこう明確にするから。
魔法使いでしたとか、人体実験でしたとか、ウィルスでしたとか。
そういうのに慣れちゃうと、白黒ハッキリしない状態は、
ちょっとむずがゆい。。。(笑)

さらに、この映画は、かなり子供子供してて、
悪いやつをやっつけるとか、何か達成すべき目的があるということもなく、
くんちゃんの日常とちょっと不思議な体験を描いた育児日記的な雰囲気と、
インスタに子供の写真を載せる行為の映画版みたいな感じがあったから、
子供がいる人とそうでない人で、評価分かれそうだなと思った。

そこらへんが、予告から感じた
「大冒険スペクタクル!」的な印象と乖離があった要因だろうな。

くんちゃんの住む家が素敵なのと、
ひいじいちゃんがかっこよかったのはポイント高いけど、
個人的には『サマーウォーズ』の方が好きです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?