この日記のタイトル"El diario de marmota"について

　映画「恋はデジャ・ブ」（英題：Groundhog Day）のスペイン語タイトルは "El Día de la Marmota（マーモットの日）"という。この映画は、毎日同じ日が繰り返されるという内容である。そこから、私はMarmota、夫はMarmotoと呼ぶことにして、今、スペインで外出禁止の毎日を送っているMarmoto君と、東京で外出自粛かつ通訳の仕事の依頼がすべてキャンセルになった私、Marmotaの生活をMarmotaの日記としてつづることにした。

　朝起きて、Marmoto君とLINEで通話する。カーテンをあけて、ZOOM通訳朝練(英語とスペイン語）に参加して、朝ご飯を食べ、コンピュータに向かって原稿を書いたり、読み物を読んだりしながら、ZOOM Meetingを頻繁にする。夕方になるとスペインは朝になるので、Marmoto君とLINE通話をする。夕方にはカーテンをしめて、晩御飯を作って、お風呂に入り、就寝前に、またMarmoto君とLINE通話をする。途中で、スーパーに買い物に行く日もある。しかし、基本的には電車に乗って出かけることはほとんどなく、朝、カーテンをあけて、またカーテンをしめて、寝る毎日の繰り返しである。

　過去にもこのように毎日同じことを繰り返して過ごした時期があった。大学院で修士論文を執筆していた最後の一カ月間と、博士論文を執筆した最後の三か月間であった。ずっと毎日パソコンに向かって執筆することを続けていた。当時は、提出締め切りがあり、いつまでに書き上げなければならないというプレッシャーがあった。今は、プレッシャーはないが、この同じことの繰り返しの毎日がいつまで続くのか、先が見えない。

一陽来復を願う。 

Ojalá la fortuna nos sonría por fin.