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メインじゃない方の、ヤツ。 2011.2.18

昔は二本立て映画って普通だったように思う。そういう場合、だいたい片方は「オマケ的存在」で観ない人もいたり、観る人もあんまり期待せずに観ていたんじゃないかなって思う。けど、たまに、「メインじゃない方のヤツ」の方がおもしろい場合がある。
私にとっては、画像の2回・・・

ひとつは、高校2年の時に観た「蒲田行進曲」と同時上映だった「人生劇場」。

この二本はどちらも深作欣二監督で松阪慶子も風間杜夫も両方出ている。
蒲田行進曲も面白かったけどね。
人生劇場は、ちょっと高校2年生の私にはキョーレツに刺激的な内容だったけれども、濡れ場とかそういうことは抜きにして(!!!!)、私の映画に対する想いを変えた作品だった。作品的な評価がどうなのかは知らないけど、「オトナの恋愛」・「他人の人生」・「自分の知らない世界」が詰まった、引き込まれる作品、今観るとおそらくそんなにビックリする内容じゃないだろうけど。思えば「任侠映画」好きはココからなんだろうな。

印象に残っているのは、松方弘樹が遊郭から中井貴恵を連れて逃げるシーン。部屋の窓から飛び降りた時に赤い襦袢がヒラヒラ舞ってキレイだった記憶がある。そして、松方弘樹が服役中に子分の風間杜夫が中井貴恵を守っているんだけど、いつの間にか恋仲になっちゃう。それを知って松方弘樹は黙っていなくなっちゃうんだな〜。
主人公は永島敏之と松阪慶子だけど、こっちの恋愛の方が迫力あって覚えてる。

若い頃、「傷つかない恋愛なんて本物じゃない」的な「えぐられるような思いをしても得たいくらい好きでなきゃ」的な、そんな恋愛観を持ったのもこの映画の影響に違いない。
静かで平穏でゆっくり流れるような愛の方が深かったりするのにね〜、若かった私に教えてやりたいよ。

もうひとつは19歳の時に見た「コマンドー」と同時上映だった「バタリアン」。
親元を離れているときで、確かレイトショーで観た。

「バタリアン」は笑えるホラー映画という感じだったけど、私は観る前から恐くて恐くて・・・
6だったか、7だったか、ずいぶんとシリーズも続いていたし、いい映画だったのかな(あ、娯楽映画という意味で)?突然土の中からゾンビがズボッ!!!と顔を出したとき、私はビックリして飛び上がり、無意識に上がった両腕が隣の人の顔を直撃!!!平謝りした記憶は鮮明だ。
ま、初めて観たジャンルの映画だったから記憶に残っているだけなのかも・・・。

最近は、よっぽどでないと劇場まで行けない。でも、おそらく、劇場で観ないと得られない感動があるよねぇ、とホームシアターまでもが存在する現代でも言ってみる。

そして、映画は「一人で観に行く派」。
先日もエンドロール後に、ひとりで思いっきり拍手をして帰ってきたけど、連れがいるとそんなことできないしねぇ。


【散在していた書いたものを少しずつnoteにまとめています。】


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