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【俳句】枯葉 冬紅葉 冬夕焼

三階の校舎の隅の枯葉かな

校舎の3階。
人気のない廊下の隅に枯葉が数枚固まっている。
どこから舞い込んできたのだろうか。
誰が掃除するのだろうか。
それでも、いつの間にか消えている枯葉。

校庭の行きどころなき冬紅葉

校庭の真ん中で、行き場を失ったように紅葉が舞っている。
生徒たちは、紅葉のことなど見向きもせずに走り回る。
彼らが走りすぎると、また舞い上がる。

単語帳借りて返して冬夕焼

友人と帰る放課後の通学路。
期末テストの準備だろうか。
単語帳から問題を出しては、相手に渡して出題してもらう。
行きつ戻りつする単語帳。
2人の背後で冬の早い日が落ちようとしている。
単語帳は今でも存在するのか。
なければ、思い出の風景として。

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