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こんにちは、最近すっかり涼しくなってきましたが、みなさん風邪を引かないように気をつけて下さい。

本日は、BRTについてみていきたいと思います。

BRT……バス高速輸送システムのこと。信号と連動して自動的に青に変えることなどでバスを優先的に走らせ、より短い時間で運行する交通システム。

東京都が、都心と人口が増加している臨海部とをつなぐ新たな手段として、今年5月の導入を予定していましたが、新型コロナウィルスの影響で延期され、来月1日から運行が始まることになりました。

来月から運行されるのは、中央区の晴海と港区の虎ノ門との間のおよそ5キロの路線です。開発が進む臨海部の交通需要の増加に対応するのが狙いで、東京オリンピック・パラリンピック後に有明方面など運行ルートを増やして2022年度以降に本格運用します。

BRTは地下鉄やLRT(次世代型路面電車システム)よりも安価で柔軟な公共交通を構築する手段として、南米やカナダをはじめ世界中の都市で導入され、特に中国ではこの10年間に約20都市で運行を開始したほか、現在も約10都市で計画が進んでいます。

日本でBRTが浸透したきっかけは東日本大震災です。JR東日本が気仙沼線・大船渡線の仮復旧にあたりBRT方式を活用していました。現在日本でのBRTは、世界のBRTと明らかに認識が異なっています。世界ではBRTは地下鉄やLRTに匹敵する交通手段であり、その輸送力と高速度・高頻度運行が特徴であるのに対し、日本のBRTは「鉄道代行バス」の域を脱していません。しかし、新たな動きも生まれています。

新潟市では、既存道路のバス専用レーンを設け、連接バスを「時刻表を気にしなくてすむ頻度」で運行されるとともに、既存バスとの乗換ターミナルの整備や乗換運賃体系を設定し、人々の移動を円滑活発にしようというものです。また、甲府市では、JR甲府駅とリニア新幹線の新駅との間に専用道を整備し、BRTを導入する計画がなされています。


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