見出し画像

臆病・無職・引きこもりでも社会という打席に立てるかもしれない(読書記録#88 ライフピボット)

読書メモでは著書の骨子と個人的にメモしておきたい箇所を備忘録として記載。本題は最終章にて。

●読む目的


・キャリアデザインの参考にする。
・今後の生き方のヒントを得たい。
・行き詰まった人生の突破口が何かないか探る。


●読書メモ


・成功の通説

・「やりたい事が明確にあって、それを仕事にしている」
・「将来の見通しが立っている」



・これから

・やりたい事が分からない、無いという事実に悩まされる必要はない。いろいろなことを体験する中で見つかることもある。今は「やりたいことを探している最中」だと思えば良い。
・いまできることをやり、将来に備えるべき。「将来の見通しが立たなくても構わない」。



・重要な事

「キャリアの転換」
いつでもキャリアの転換ができる準備をしておくこと。



・キャリア転換を可能にするもの

蓄積」と「偶然

過去の経験による蓄積を足場にして、着実に新しいキャリアへと一歩を踏み出す考え方
=「ライフピボット



・キャリア転換に必要なもの

三つの蓄積
→その蓄積には「六つのアクション」が有効



・世界の変化の加速

浸透までの速さ(書籍の中からいくつかだけ抜粋)

飛行機68年、電話50年、クレジットカード28年、テレビ22年、コンピュータ14年、携帯電話12年、インターネット7年、YouTube4年、Twitter2年、ポケモンGO 19



・来たるべき転換のために準備をしておく

「計画」よりも、どんな変化にも対応できる「準備」を進めておくほうがいい
ただし、準備と言っても、やりたいことや楽しさを先送りして我慢するような準備の仕方はオススメしません。
人生をしっかりと楽しみ、味わいながら準備を進めていくことです。



・スティーブ・ジョブズ「点と点が後に線で繋がる」

現在の仕事に真剣に取り組む経験の蓄積もまた「dots」です。
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授(当時)らが1999年に提唱したキャリア論の「計画的偶然性理論」をご存知でしょうか。この研究によると、個人のキャリアの8割は予想もしない偶然によって決定されると言います。
しかし、この計画的偶然性理論は「キャリアは偶然に左右されるんだから、流されるのがいいんだ」ということを意味しているわけではありません。そうではなく、その偶然を計画的に味方につけることができる、という理論だからこそ「計画的偶然性理論」と名付けられているのです。

偶然を計画的に味方につけるとは?
同日開催の飲み会に2つ誘われ、1つはいつメン、もう一つは普段会う機会のない人たちの集まり。この場合、よりポジティブな偶然が起きそうな後者の飲み会を選択する。
こういった選択の繰り返し=計画性によって偶然を味方につけるということである。


・価値を提供できるスキルセット
→1955年提唱、ハーバード大教授(当時)ロバートカッツ氏 参照


・毎日職務経歴書をアップデートすることで、自分のスキルを日々振り返る。


・自分の得意な事 任天堂元社長、岩田聡氏

「自分の労力の割に周りの人がすごくありがたがってくれたり、喜んでくれたりすることってあるじゃないですか。要するにね、『それがその人の得意な仕事なんだ』って話で」



・夢中の力

努力は夢中に勝てない。



・ポジティブ心理学、マーティン・セリグマン博士「PERMAモデル」
(よりよく幸福に生きるために必要な因子)

・ポジティブ感情
・没頭
・関係性
・意味
・達成



・「いまここ」から始めるライフピボット

ライフピボットに過去は関係ありません。
重要なのは、そのラベルの中身にある経験です。
今日からでも意識を変えて、「いまここ」の仕事に向き合いましょう。


●臆病・無職・引きこもりでも打席に立てる方法。これで救われるかもしれない。


著書にはもっと具体的な「蓄積」方法が書かれているが、当然ながら現在進行形で何らかの仕事をして経験を積んでいる人向けの実践方法であり、やはり社会不適合の引きこもりには全く該当性がないかと思われる(当たり前といえば当たり前)。

打席に立ち、バットを振る経験でしか、実践的なスキルを身につけることはできません。


無職引きこもりが、そもそも何故引きこもっているかというと、コミュニケーション能力に問題を抱えていたり、あらゆる能力が低かったり、言葉は悪いが“雑魚キャラ”であることが原因で周囲の人々より極度に揚げ足を取られやすい雰囲気を持っていたりする。

それ故に、これまでの人生で何かをやればどれもこれも高確率で悪い結果に繋がり(馬鹿にされる、怒られる、軽蔑される、最悪殴られる)、「何か行動を起こせば必ず自分は傷つく」と脳が学習してきている。

やがて最終的に「挑戦すると不幸になる」「人と関わると死ぬ」「勝負の土俵に上がらないのが一番良い」「外に出ないのが最も合理的で安全だ」となり、何もせずに歳をとっていくようになる。

こうして何のスキルも経験も、そして勇気も皆無の人間が完成する。



その中で、無職引きこもりでも手を出せそうな唯一とも言える突破口があった。

ギブワークをする。

※誤読注意。ギワークではなく、ギワーク。

→ギブワークとは、「マインドセット」著者の造語で、相手にギブする仕事、つまり「タダ働き」のことである。

タダ働きと聞くと、損しているように感じるが、そんなことはない。
貴重な「蓄積」が簡単に積める。
そして思わぬ仕事に繋がる可能性、
著書で言うところの「偶然」が待っているかもしれない。

さらに、「タダ」であることによる引きこもりにはもってこいのメリットがある。
理由は下記。

無職引きこもりは、同僚やお客さんもそうだが、お金を貰うことによって発生する責任、成果物のクオリティの期待値等にとてつもない恐怖を感じる生き物であり、バイトすら恐怖に感じて避け続ける人生を送っている。

その恐怖の原因の一つとなっている“責任、成果物のクオリティ”は、“報酬”が発生しているから生まれているものであって、ならばこの“報酬”を外してあげると一気にハードルが下がる。あらゆるプレッシャーがなくなるので、無職引きこもりにとっての参入障壁がほぼ皆無になる

これが引きこもり向けならではの「タダ働き」のメリット。

イラストを趣味で描いている友人に「一万円でSNS用のアイコンに使える似顔絵を描いてあげるよ」と言われた場合と「イラストの練習がしたいからSNS用のアイコンに使える似顔絵を描いてもいい?」と言われた場合を想像してみてください。前者の場合は一万円に見合う価値があるかどうか、費用対効果の検討が頭の中で始まると思います。しかし、後者なら、費用対効果はそもそも問題になりません。費用がゼロだからです。


イラスト以外でも、何でも良い。

タダで成果物を人に提供するので、クオリティに文句つけられる筋合いはない。


そして重要なポイント、誰にギブするか。
まずは最も身近な人、心の許せる人で良い。


何を人に提供するかは、さすがに自分の頭で考える。
何が出来るかは結局本人にしか分からない。



まずは素振りの練習。

著書で言うところの「蓄積」を積んで上手くなってきたら、野球チームに入り、活躍の場の規模を大きくしていく。

そして“打席に立つ”。


さらに「蓄積」をしていく。


こうして欲しくてたまらなかった「自信」が手に入る。


もしかしたらプロの道に繋がるかもしれない。



何よりもまず、一歩踏み出さなければ何も始まらない。

最優先タスク「まず一歩踏み出す。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?