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仕事を無理して頑張ったことに対して思うこと。

私は新卒でコンサルティング業界に入社し、そこで働いていました。

コンサルティング業界というのは、基本的には噂通りの激務でして、私の会社も例外ではありませんでした。

しかし、世の中で聞くような、ある意味普通の人たちが想像するような、ブラック企業とは少し様子が違います。

どういうことかというと、一言でいえば「強制はされていない」のです。

もっとも、そのようには促されます。

コンサルティング業界は、基本的に成果が尊重されます。これは、成果を上げたからすごいというようなものではなく、成果が上がらない人が雑魚いというような感覚で使われることが多いように思います。

コンサルティング業界で働くような人というのは、学生時代まではある程度の何かに対して自信を持っているような人種です。(そうでない人は、面接になかなか通ることができないでしょう。自信がない人もいますが、その人は、自信がないことに対して自信を持っており、しかもそれを割り切っています。すると不思議なもので、成果は一定量あがるんですよね。)

このような人種に属する人は、とにかく周囲から雑魚いと思われることを嫌います。そうすると、無理をしてでも成果を上げようとするので、多少厳しい仕事に対してもマンパワーをもって解決してしまいます。

マンパワーを発揮することがない人もいるんじゃない?という疑問はもっともなのですが、そういう人は潰れていくか、嫌気がさして辞めていってしまいます。

効率よくやっていく人もいるんじゃない?という人もいるかもしれません。残念ながら、よほど運に恵まれないと無理です。

コンサルティングは、プロジェクト単位でチームを結成し、仕事をこなしていくことが多いです。つまりどういうことかというと、チームの中で力のある人(権力の強い人)が効率的な人間じゃないと、マンパワーな性格のチームが出来上がります。そして、多くのチームはこれです。

逆に効率的な人がチーム内で力を持っていると、めちゃくちゃ心強いです。なんでかというと、そういう人は効率的であるだけではなく非常にタフなんですよね。多少、想定外の問題が起こって、どうにもならなさそうな場面でも、圧倒的処理能力の高さと、人間離れした馬力と体力で一網打尽にしてくれます。

話を戻して、、、何で効率の悪いマンパワー勝負になるのかというと、コンサルティングなんていうものは、ある程度は経験がものをいう世界なんですよね。どんなにロジカルな人間であっても経験値0だと、かなり苦戦を強いられます。

そもそもロジカルというのは、あらゆる条件から構築されるものです。この条件をうまく拾うことができないと、ロジカルな思考というのはできません。そして、必要な条件に対する感度を鍛えるには、大小の差はあれど経験が必要になります。ロジカルな奴なら拾えていない条件も分かるのでは?という疑問はもっともですが、そんな天才は稀にしか存在していませんし、そんな天才はコンサルじゃないことをした方がよっぽど世界に貢献できるということもロジカルに分かると思います。

で、じゃあ、経験が十分でない段階ではどうするの?というと、マンパワーしかありません。時間の物量作戦です。Pythonなどを使えば、数に終わるような仕事をExcelでゴリゴリ処理していきます。

すると、なんでかわかりませんが、うまいこと成果に繋がります。これが成功体験として残ります。成功しなかった人は討ち死にするので、社内にはマンパワーによる成功体験を持った人だけが残ります。そんな人しか残っていないので、若手が疲弊していても「これがいい経験になる。成功への道だ。若いから大丈夫」とかなんとか言って、そこに存在する諸々の問題は、一旦という名前のついた永久という意味の期間無視されます。

社外の問題解決をしていないで、社内の問題を解決をしろよとも思いますが、社内の問題を解決するのなんて面倒だし、そんなことよりも成績を上げた方が箔も評価も付くので誰もやりません。

本当は、誰かが勇気をもって、自分の正当な権利を主張する必要があります。お客様のためだ、仲間のためだ、誰かのためだとかなんとか言って、自分の正当な権利を主張しない人は、他人が正当な権利を侵害されている時に共犯の役割を果たすことがほとんどです。黙認したり、応援したり、様々ですが、いずれにしてもその人の権利を守るように行動するということはしません。これで、会社がよくなると本当に思っているのでしょうかね?甚だ疑問です。

まぁ、なんか、

長々と書きましたが、自分の正当な権利を主張することが、他人の正当な権利を主張することにも繋がるんだということだけ伝われば何でもいいです。

思ったことを整理もせずに思ったまま文字に起こしてしまったので、かなり冗長な文章になってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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