♯︎3 【お惣菜屋のつぶやき】お惣菜屋6年目、いまのリアルな課題
2017年6月にオープンしたお惣菜屋も、あっという間に6年目に入りました。オープン当初から「飲食店の経営なんてまったくの素人だし、とにかくやれることを全力でやろう」とひたすら突っ走ってきましたが、オープンから5年が経ち、素人とは言えなくなった今。最近はもっともっといいお店に成長していきたい、という想いが強くなっています。私の考える「成長」とはお店の規模を拡大することではなく、お客様にもっと喜んでもらうこと、そしてスタッフがやりがいを感じながら働けること。今後の成長のために、今抱えている課題を洗い出してみます。
課題その1 毎日の業務に精一杯で、余裕がない
本来ならば、そろそろ経営者としての経験値も上がり、もう少し余裕を持ってスタッフの育成やお店のプロモーションに注力したいところなのですが、実際は毎日の運営に精一杯。
マーコールデリは手作りのお惣菜が毎日12~3種類並ぶので、朝から当日店頭に並べる分の調理と翌日のための仕込みを同時進行で進めていきます。ランチタイムにお店が賑わってくると、調理の手を止めて接客やランチプレート作り、配膳、皿洗い。合間にUber EATSの宅配用弁当を作ったりもします。ランチタイムが落ち着くと、再び翌日のための仕込みが始まり、夕方はお惣菜テイクアウトのお客様の接客(ときどきおしゃべりを楽しんだり)、明日の分の野菜の発注をして、気づくともう夜…なんて毎日なのです。
あぁ、今日もバタバタしてしまった、お客様が満足するようなランチを提供できたかな、とか、あの時笑顔で接客できてなかったな、とか、新人スタッフにしっかり指導してあげられなかったな、とか、反省点は毎日いっぱい出てきます。
課題その2 新しいメニューを開発する時間がない
新しいメニュー開発に充てる時間が、圧倒的に足りていないのも問題です。もっとこまめに新しいメニューを試作して、完成したら撮影してSNSで告知して、POPやポスターを作って…という時間を捻出するのが、なかなか難しい。この課題は、私ひとりでは解決するのは無理なので、メニューを考えるのが好きなスタッフには試作や原価計算をおまかせしたり、SNSの活用は私より断然慣れている学生スタッフにも担当してもらったり、スタッフを信頼して業務を分担する必要性を感じています。
課題解決のために スタッフのための“マニュアルブック”を作りたい
これらの課題を解決するために、スタッフの力は必要不可欠です。マーコールデリには、オープンからずっと一緒に頑張ってくれているベテランスタッフ、他の仕事と掛け持ちで定期的に入ってくれるスタッフ、将来自分のお店を持つことを目標にここで経験を積んでいるスタッフ、そして近隣の大学に通う学生スタッフが数名いて、すべてのスタッフが性格も違えば得意なことも違います。全員がマーコールデリでの仕事にやりがいを感じてほしいし、能力を発揮してほしい。ベテランも学生も、マーコールデリがよりよいお店になるためにはどうすべきか、を一緒に考えて、実現していくことができれば、お店は大きく成長していくし、働くことがますます楽しくなると思っています。そんなお店になれたら、学生にとっても、マーコールデリでのアルバイト経験を今後社会で活かせるはず。
そのために、新しく入るスタッフがいち早く仕事を理解して、自信を持って仕事できるような、またすべてのスタッフがマーコールデリの目指すお店像を理解して、高いモチベーションをキープできるような、スタッフのためのオリジナルマニュアルブックを作りたいと思っています。
業務の細かいマニュアルだけでなくて、マーコールデリをこういうお店にしたい、という志みたいなものも入れ込んで、みんなが共通の認識でマーコールデリを作っていく、ということにトライしてみたいです。
レジ業務のやり方とか、閉店作業のルールとかを記載した業務マニュアルについては、学生スタッフのひとりが「わたし作ってみます」と手を挙げてくれたので、(ホントにありがたい!)彼女と一緒に進めていく予定。そこに、マーコールデリというお店の存在意義、こんなお店にしていきたい、という想いを盛り込んで、一冊にまとめられたらと考えています。この虎の巻が完成して、スタッフみんなに周知できたら、マーコールデリはまた一歩大きく成長できるのではと期待しています。
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