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スタートアップ調達情報#1(FOLIOが45億円調達など)

2023年年始(1/1~1/6)にかけての調達情報

年始ということもあり調達ニュースは控えめ。

FOLIO HD

調達金額:45億円(累計調達額は157億円)
引受先:SBIファイナンシャルサービシーズ
事業内容:資産運用サービス(ロボアドなど投資一任サービス)
コメント:2015年12月に設立されたFOLIOは、2021年8月31日よりSBIグループに参画。主に投資一任サービスを担当している。
グループ内での調達ということになる。昨今、SBIグループの親子上場が多く、FOILOも上場を目指しているのだろう。
cf.前回調達は2021年8月31日
調達金額:21億円
引受先:SBIファイナンシャルサービシーズ
FOLIOの既存株主からの株式譲渡と合わせて、FOLIOホールディングスはSBI ファイナンシャルサービシーズの連結子会社に。

Virtualize

調達金額:不明(累計調達額は融資含めて0.7億円)
引受先:名古屋テレビ・ベンチャーズ、HAKOBUNE、既存投資家のMIRAISE、及びエンジェル投資家の関 喜史氏、曾川景介氏、水嶋ヒロ氏
事業内容:バーチャルライブ配信アプリ「StarLi」
コメント:今年もVRやメタバース系にはお金が流入しそうで注目セクター。ラウンドは前回のJ-KISS調達のエクステンション。

cf.前回調達は2021年8月31日
調達金額:不明( J-KISS)
引受先:i-nest capital、MIRAISE

クロスマート

調達金額:5.3億円(シリーズB)
引受先:Emellience Partners、東京センチュリー、SBIインベストメント、ギフティ、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル
事業内容:食品卸売のDX(プラットフォーム提供)
コメント:希釈化率を考えるとバリュエーションは25億円〜50億円程度か
(謄本でたら検証したいところ)

cf.前回調達は2021年2月27日
調達金額:2.7億円
引受先:SBIインベストメント、ギフティ、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル

ベンナーズ

調達金額:0.8億円
引受先:Dawn Capital、三菱UFJキャピタル、佐銀キャピタル&コンサルティング、Frontive
事業内容:魚加工品のサブスク「フィシュル」運営
コメント:市場には出回らない未利用魚(型崩れなど市場の規格に合わない)を利用した魚の加工品のサブスクということで、フードロス対策など時勢に合っているビジネスモデル。
料金は6パック(4,200円)、10パック(6,480円)、16パック(8,980円)の3形態。直近22年12月は会員数約5,250人で売上約2,250万円と推計できる。単純計算でARPUは4,285円だが、初回は30%オフということや休眠会員を加味すると実質のARPUはおおよそ5,500円〜6,000円程度で、ここは過去から安定していそう。22年6月から7月の会員数の伸びが2.5倍、22年11月から12月の会員数の伸びも1.6倍程度伸ばせている。
唯一気になる点としては、22年8月から9月で会員数が微減しており、会員数が一時的に急増した際に仕入・生産・発送のオペレーションの質を落とすことなく実行できるかが鍵となりそう。また仕入れに関して、未利用魚のキャパシティがどれほどあるかや季節性も気になるところ。
cf.前回調達は2022年1月17日
調達金額:0.32億円
引受先:株式会社アカツキ、株式会社セゾン・ベンチャーズ、エンジェル投資家:海野慧 氏

Agnavi

調達金額:0.3億円(シード)
引受先:三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合
事業内容:各地域の日本酒を1合180mLサイズの缶に充填した『ICHI-GO-CAN』や、『CANPAI』を販売
コメント:プレスが日英中で記載されており、日本酒の輸出まで見据えている印象(香港で販売しているようだ)。CEOの経歴もユニーク。
個人的に日本の食の輸出はヒットすると昔から考えているため注目したい。引き続きシードの調達は行う模様、また既存株主には東洋製罐グループホールディングス株式会社がいるとの記載あり、外部調達は今回が2回目か。

テープス

調達金額:0.5億円(シード)
引受先:New Commerce Explosion投資事業有限責任組合
事業内容:EC事業者向けノーコードツール
コメント:ECのワークフローに必要なツール(スプシ・チャット・CRMなど)をカスタマイズ可能にできるとのこと。
また、既存株主にフィードフォースグループ株式会社がいる模様。(フィードフォースグループ株式会社の連結から持分法に)



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