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楽天IR戦記 読書会(アクティブ・ブック・ダイアローグ®)第2弾

2019年6月21日、自著でのABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ®)の第二回を開催しました。新しい形の読書会、ABDは、一つの本を分担して読んで要約し、それをリレー形式でプレゼンしたのち、対話する、というものです。(ABDとは何か、第一回の様子はこちら

 第一回は、マニュアルを手に自分でやってみましたが、第二回は、ABD事務局から、ファシリテーターを派遣していただいて開催しました。また、第一回は、全員、新興企業でIR等を担当する人・経験者でしたが、今回は、機関投資家や証券会社のアナリスト経験者、大企業・新興企業のIRやその経験者、ベンチャー企業のCFOやCEOなど、様々な立場の人が加わりました。

 その結果、前回をはるかに上回る白熱した議論(ABD的にいうと「対話」)が生まれました。業績予想や、IRの意義、仕組み作りなどにフォーカスが当たったのですが、異なる立場からの意見の積み重ねが、厚みのある対話になりました。

 特に業績予想については、業績予想を提供する側、分析材料として使う側の意見、東証の指導などがあからさまに語られ、議論沸騰。
 また、事業会社サイドでも、経営トップによってIRに対する姿勢に大きく差が出ることは興味深かったです。楽天並みにトップがギリギリの資料修正をしたがる会社と、そんなことはありえないという会社と、二分されました。

 自社の価値を伝える難しさ、経営者のプライオリティ、投資する側の情報の分析のこだわり、などについて私自身も考えさせられました。

  議論の熱さに、ファシリテーターの人も驚いたほどです。日本の資本市場もまだまだ捨てたものではない、と思いました。

 ある人に、「本を書くと、その本は自分の手を離れていってしまうものですよ」と出版前に言われました。本が、著者の元を離れ、その内容の上に新しい価値を乗せながら旅をしていくものなのだな、と思いました。
 うれしいような、こわいような。



IR(インベスター・リレーションズ)の経験などに基づいたテーマで記事を書いています。幅広い層のビジネスパーソンにも読んでもらえたら嬉しく思います!