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ブロックチェーンで食の安全性を担保できるのか?

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。

今回はブロックチェーンを活用したアグリテック分野での取り組みを紹介したいと思います。

IBMは複数の技術を農業技術に活用を目指し、ブロックチェーンをベースとしたシステムの構築に現在取り組んでいます。 ケニアのIBM ResearchとHelloTractorが協力しモバイルを活用した農業事業者へのサービス展開を目指します。

農業バリューチェーン全体で独自のウォレットを開発し、透明性とトレーサビリティを担保した上で情報流通の展開を目指しています。

Precision agricultureと呼ばれる技術を活用した農業生産のマーケットは徐々に拡大傾向を見せています。特に新興国などではアジア、南アメリカ地域を中心として幅広く展開が広がってきています。こういった地域では年20%の成長を見せており効率化技術として人口ケミカルの精製や水のオペレーションなどでの活用が行われています。他にも生産物の質の担保やリスクを低減するなど様々な分野で取り組みがスタートしています。

中国では生産から市場展開まで一貫してブロックチェーン技術をベースとした食品安全の仕組みの展開を行なっています。

鶏肉製品の流通ルートはウェアラブルデバイスの普及によって、マーケットまでの最終流通間で情報としてトレースされるようになってきました。衆案保険は地方政府のサポートもあり独自の生産網を構築し、"alleviating poverty,"という取り組みにおいて食品安全のエコシステムの構築を行なっています。

このエコシステム内では実際に流通情報を管理するシステムを開発し、生産環境の管理データを最終的にブロックチェーン上に書き込む形でデータベース管理を行います。さらに连陌科技と衆案テクノロジー、アントフィナンシャルの子会社で騰訊がサポートする衆案オンラインはパートナーシップを組み、gogochickenというプログラムをスタートし食品偽装の問題をエコシステム上で解決できるように取り組んでいます。

ブランディングの観点から安全な環境で育った鶏肉はプレミアム商品として高く販売ができるため流通量を増やすという側面からも取り組みが加速しています。

食肉処理場、販売情報、検閲記録などの情報はリアルタイムで記録されブロックチェーン上に書き込まれていきます。これらの情報は誰でもアクセスすることができ、最終消費者はQRコードをスキャンすることで鶏肉の生産情報にアクセスすることができます。ただ、情報は一部に限定されていて誕生日やどれくらいの距離を生まれてから歩いたのかなど一部な情報のみに限られます。

その他の情報は開示されてはいないのですが、今回の取り組みでは主に主要都市に住む富裕層をターゲットとした流通システムの構築を目指していて特に食品衛生に関心のある人たち向けに全く新しい流通の仕組みを提供する新しい取り組みの一つとして参考になるかと思います。

本日のトピックは以上で終了です!

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