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ブロックチェーンインダストリーレポート 11月24日付

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。

今回はシンガポールで起きている金融分野での変革に関して紹介します。

シンガポール政府は金融分野でのブロックチェーン活用に関して積極的に取り組んでいます。シンガポール金融管理局とシンガポール証券取引所はポストトレーディングを素早く処理する仕組みを開発し、より管理を効率化させるように取り組みを行なっています。

Delivery versus payment(DvP)システムを完成させ、このシステムを活用する事でトークンに紐づけられたアセットの処理を同時に行えるように現在検討を行なっています。 

LAtokenのリサーチによると、アセットとしての仮想通貨の取引が40兆ドルまで拡大し、仕組みの開発によって今後大幅に取引量が広がっていくと予測されています。アセット保有者にとって、流動性のある資産は魅力的という側面もあり、今後様々なアセットがトークンに紐づいた形で提供されていくだろうと予測されています。そんな中で、国としての意思決定がマーケット全体に大きく関わっていく分野でもあります。

シンガポール金融管理局は "Project Ubin" を立ち上げ中央銀行と他の銀行間での支払いの手続きの緩和にも現在取り組んでいます。

国際送金の取引に関しては現在中央銀行でも重要な議論として話題になっており、Project Ubinではそのような海外との金融取引の枠組みで技術をどのように活用し効率化していくのかを検討しています。 

R3がこのプロジェクトにもアサインされており、カナダで立ち上がったProject Jasperをから今回のプロジェクトでも取り組みを行なっています。初期フェーズは2016年に終わり、第一弾の発表ではブロックチェーンを活用した送金の効率化や取引に関しての結果の紹介を行なっています。

現在中央のオペレーションで発生している非効率な部分の改善を今後は分散型の技術を活用する事で効率化し、より最適化されたオペレーションの導入を模索しています。

国のプロジェクト以外でもDBSはシンガポール、オーストラリア間で持続可能なサプライチェーンシステムの構築を目指しています。

シンガポールは世界トップ10に入るオーストラリアからの食料輸入国で、原産地の産出量に食料需給を頼っている状態です。2016年のデータで、12ビリオンオーストラリアドル、約2,7%のオーストラリアの輸出量をしめる結果です。

AgrocorpとDBS銀行は共同でコモディティ商品取引のパイプラインの導入を進めており、参加者がブロックチェーン上で書き込まれた取引データにアクセスする事で、農家への支払い取引などの効率化を目指しています。リアルタイムでの取引は承認プロセスを行う上で非常に重要なので、今後改善が見込まれます。

現在、シンガポールでは金融分野でのブロックチェーンの活用を積極的に進めており今後大きく仕組みが変化していくだろうと予測できます。

本日のトピックは以上で終了です!

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