見出し画像

ブロックチェーンインダストリーレポート 10月30日付

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。

今回は旅行業界でのブロックチェーン技術活用に関するユースケースを見ていきたいと思います。

旅行業界では少しづつブロックチェーンを活用して既存の課題解決を模索し始める企業が増えてきています。エアカナダはブロックチェーン企業のWinding Treeと協力して複雑なパッケージセールスをより効果的に提供できるプラットフォーム作りを目指しています。

サービス提供側の視点からだと、分散型技術を活用することで提供サービスへのアクセスがより簡単になることは利用者の体験価値を上げるという視点からも非常に有効的です。ピアツーピアの取引が顧客視点で行われるようになれば、全く新しいサービス価値の創出につながります。エアフランスではこの分野に目をつけ、中間業者を減らすことによるサービスコストの削減を行なっています

ブロックチェーンで実現できることはフライト遅延の保険などの分野でも活用が見込まれています。

フランスの保険大手AXAはフライト遅延の保険商品に関してFizzyというプラットフォームを作成し、事前に設定した条件に基づいた支払いプロセスをイーサリアムのスマートコントラクト技術を用いて実現できるように動いています。

Profshareのリサーチから、旅行保険のマーケットは年々右肩上がりで成長していることがわかります。2026年には38億9000万ドルまで跳ね上がり、AXAのような保険型の企業はこの分野においてより安全なプラットフォームを活用し、スマートコントラクトの機能を用いて利用者の条件に合った形で適切に支払いが行われる仕組みの構築を目指しています。

保険支払いのプロセスはこれまでも非常に複雑だったため、利用者のニーズに合わせて提供していくことが一つは課題になっていました。システム運営に関してもコストがかさみ、結果的に保険料に跳ね返ってくるというモデルから今後はよりシンプルな展開が必要になってきます。

最後に、ブロックチェーン技術を活用したロイヤリティプログラムの話です。

シンガポール航空はKrisPayという独自のアプリをマイクロソフト、KPMGと開発し、利用者がアプリからマイルを交換し指定のお店間で商品の購入ができる仕組みを現在展開しています。ユーザーはアプリに登録し、マイルからQRコードを利用することにより支払いができるようになります。

このプログラムは利用者のロイヤリティを実マーケット上で提供できることと、今後パートナー店が増えていくことによって利用できるお店が増えていくという観点で利点が考えられ、それによりユーザーの満足度を改善していくことができます。

旅行業界はブロックチェーン活用でも期待されている分野の一つで、ユーザー体験など新しい形での活用方法も現在模索されているので注目です。

本日のトピックは以上で終了です!

是非、コメントや感想など頂けると嬉しいです。翻訳や寄稿頂けるライターさんを募集しています!気軽にご連絡ください。


ブロックチェーン技術は世界中の人たちが注目している新しいビジネスのタネの一つです!気になったら気軽にメッセージください!