ブロックチェーンがロジスティックシステムに与える影響とは?
ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。
今回はブロックチェーンを活用したロジスティックのオペレーションに関する取り組みを紹介します。
DBS銀行は中国の自動車ロジスティック大手Capital Logistic Co. Ltdと協力して新しいプラットフォーム開発をスタートしています。Wanxiang Blockchainと協力し車の製造者、輸出企業やロジ周りの関係者を集めた新たな仕組み作りを行なっています。
ブロックチェーンデータベースを元にDBSが提供する金融支援を適切に中小企業向けに透明化した情報をもとに提供することで、新たな金融アクセスの仕組みを構想しています。
Jordan Odinsky氏の2017年のmedium記事からロジスティック関連技術は今後サプライチェーンの仕組みに大きな影響を与えるものとして様々な分野からスタートアップが立ち上がっています。既存の物流システムは非常に複雑で多岐にわたるため、適切なオペレーションを実現するためには最適化されたシステムを用いる必要があります。そして、分野によって異なる仕組みの取り扱いが必要になるため製造、食品配達、輸送など様々なジャンルに最適化された形での展開が今後は重要になります。
その場合、ロジスティック業者間でのコンソーシアムなどは一つの大きな解決策として機能する可能性を持っています。
香港第二のコンテナオペレーション企業Modern TeminalsはIBMとMaerskで運営するTradeLensプロジェクトに参画し、シームレスな物流データベースの構築を目指しています。
現在は紙をベースとして複雑になっている処理システムを簡素化することを目指し、それによってコストやリードタイムの削減など効率的なオペレーションの強化を行なっていきます。
ロジスティックのオペレーションを考える上でスマートコントラクトの役割を考えてみることも重要です。
ケーススタディの中ではブロックチェーンによってサプライチェーン全体が変化すると紹介しているものもありますが、重要な点としてはどういった課題に対してブロックチェーンが機能しているのかという視点です。スマートコントラクトなどの機能は現在のオペレーションプロセスをショートカットし、かつ透明化されたオペレーションを実現する上で機能します。
実際には全体のオペレーションシステムを大きく変化させるというわけではなく、複雑な仕組みの解決策として機能することで、スマートコントラクトを活用した簡素な処理システムを実現できるようになります。
ロジスティックは非常に複雑な仕組みで成り立っているため、その複雑性をブロックチェーンデータベースを活用することで解決していくことが今後求められていきます。
本日のトピックは以上で終了です!
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