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ブロックチェーンインダストリーレポート 10月25日付

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。

今回は展開を加速しているSamsung SDSの取り組みに関して、いくつか取り上げて見たいと思います。

Samsung SDSはABN AMRO(オランダの投資銀行)と協力して、物流シスムテムをシームレスにより円滑に提供するプログラムをスタートしています。これはロッテルダム港と連携し、サムスングループのIT部門、ロジスティック部門も参画しています。

現在のロジスティックシステムは複雑に絡み合った手続きが必要で、データの透明性など大きな課題が存在します。

トムソン・ロイターが調査した2015年のデータでは、サプライチェーンマネジメントにおいて、より簡潔でシンプルなマネジメントの仕組みが求められ、デジタル技術はその仕組み作りにおいて大いに期待を寄せられてる分野です。47%近くの人たちが、このマネジメントに関して不安を感じており、それによって収益やビジネス機会を失ってしまうのは大きな課題の一つと考えています。

サムスンの事例だと、ブロックチェーンの技術を活用することによりデータ承認の手続きを簡素化し、従来型のプロセスを削減することで大きなビジネス展開を考えています。詳細はまだ発表されていませんが、今後韓国、オランダ間のブロックチェーン手続きも導入していくということです。

次に取り上げるのは、次世代の金融システムを目指すNexfinanceというプロジェクトです。

これは新しい形のプラットフォームで、サードパーティを巻き込み、金融領域の新規技術の導入を見据えた大きな取り組みの一つです。デジタルIDやファイナンスコンシェルジュサービス、保険支払い手続きやAIの導入など複雑なデータ取引を処理できる仕組みの構築を検討しています。

特に銀行や金融分野は実証実験段階から技術の導入局面にステージが移っており、投資額も年々成長を見せています。ただ、この領域は既に金融ビジネスだけでなく、サムスンのようなコングロマリットにとってもビジネス機会となるため、新しいプレイヤーの参入が今後も考えられます。

最後にサムスンが取り組むソウル市とのプログラムに関してです。

Samsung SDSは多岐にわたるシステムの提供を行い、政府機関や公での展開もサポートしています。 分野が幅広いためより広域にサービス提供が可能になるシステム全体の近代化を目指しています。

2020年までの計画を担うことになり、ブロックチェーンをベースにした管理システムの設計と、それによるロジスティックシステムの展開により20%全体のコスト削減を目指しています。

さらに、複数の技術を組み合わせることによって、サムスンカードやNexledgerと呼ばれる独自のブロックチェーン技術、さらには生体認証システムなどのエコシステムの構築を目指しています。既に電機産業から派生して、ネットビジネスからさらなるコネクティッドエコシステムの構築を行い、ビジネス領域を幅広く拡大しています。

本日のトピックは以上で終了です!

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