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ブロックチェーンインダストリーレポート 11月22日付

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。

今回はブロックチェーンを活用することによって個人の症状を把握する取り組みに関してです。

がんの早期発見、治療をブロックチェーンのデータベースを活用することによってオーストリア政府は取り組みとしてスタートしています。Lancor Scientificはスマートコントラクト上で複数のがんのタイプを発見し、スクリーニングしたものをスマートコントラクト上で処理することを目指しています。

オーストリア政府はこの取り組みにおいて、複数の大学期間やグラーツ市の研究者と協力して取り組みを行なっています。

Employee Benefit Advisorの記事より、不必要な健康診断によるコストは医療分野で非常に重荷になっているということを証明しています。これは全体の費用に関して54%を占めていて、34%の従業員が健康維持のデータは第三者の診断に全て頼っているという結果もあります。データを分析し、適切に医療診断するコストを今後下げていく必要があり、現在のシステム上でも既に求められている大きな問題です。ブロックチェーン上に書き込んだデータが今後こういった課題を安全に解決する可能性があるとして期待されています。

韓国の病院ではブロックチェーン技術を活用し、個人が医療データを管理できる取り組みがスタートしています。

国内でも最大級の医療機関であるMyongji病院では、パブリックとプライベートを組み合わせたハイブリッドクラウドシステムをブロックチェーン上で導入始めています。

患者側で個人の医療データを管理し、医療機関に自身のデータを治療の際に提供します。この際に医療データはどこかのサーバー上で管理するのではないため、不正に医療データを活用されることを防ぐことができます。医療診断は今後個人の管理によって行われ、自分自身でデータの利用に関する意思決定も行われるようになる可能性があります。

イギリスではアムステルダムに拠点を置くガードタイムがヘルスケアレコード分野で取り組みを始めています。

ブロックチェーンデータベース上で個人の最新データを保管し、常にアップデートが可能になります。患者と医療従事者はお互いに情報を共有し、より安全なデータベース上でお互いの情報にアクセスすることが可能になります。このデータベースはGDPRで定められている条件に沿った形での承認システムを採用しており、個人データ保護の観点からも今後の活用が見込まれます。

ブロックチェーンデータベースによる個人のデータ管理は、今後どこかに管理を依頼するのではなく、個人でデータを保有するという流れを加速させていく可能性が大いに考えられます。

本日のトピックは以上で終了です!

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