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カクテルパーティー効果とは?効果ないの?論文や例を挙げて恋愛やビジネスに応用できる方法を考えます。

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カクテルパーティー効果と呼ばれる、心理効果がありますが、上手く活用する事で、あなたの恋愛やビジネスを発展させる事に繋がります。

今回は、カクテルパーティー効果とは何か?論文や例を示しながら、恋愛やビジネスに応用する方法についてまとめると同時に、効果がないケースについて考察していきます。

この記事を最後まで読んで頂ければ、カクテルパーティー効果への理解が深まり、上手く活用する方法を理解いただけますので、最後までお読み下さいませ。

カクテルパーティー効果とは何?

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カクテルパーティー効果とは、海外のカクテルパーティーを想像して頂ければ分かりやすいのですが、パーティーにたくさんの方が来ていて、それぞれ雑談している中で、自分に興味がある話題など、自分に必要なところだけを取捨選択して聞き取ってしまう脳の働きの事を言います。

カクテルパーティー効果は、脳の働きの一部ですが、このような機能を備えているのは「脳のパンクを防ぐため」です。

人間は、周囲の人たちの声、音、見えるもの、感じる事など、五感のすべての情報を無意識に受け取っています。

しかし、実際に記憶に残るものは、自分が集中して受け取るようにしているものに限られるのですが、このメカニズムを「記憶との関連性」で結びつけています。

カクテルパーティーと脳心理学の関係性

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カクテルパーティーと関連する「脳の記憶」について3つのステージがあると言われていて、

・作業記憶(RAM)

・短期記憶

・長期記憶

と分けられるのですが、1つ目のRAMはランダムアクセスメモリーの略で、五感を通して得られる脳へ送られる情報の信号は、一時的に脳内に保持されます。

視覚情報だと数十秒、その他の感覚だと数秒残ると言われるRAMは、脳にとって不要であれば、消去されていくのです。

そのため、記憶に残り続けるのは、短期記憶と長期記憶に分けられますが、いずれにしても「あなた自身が関心のある情報」である事が必要です。

では、カクテルパーティー効果とも関係する脳の記憶を司る「短期記憶」と「長期記憶」の違いを解説を加えましょう。

まず、短期記憶は、数十秒から数十分程度、長い場合は2~3日海馬に残ると言われるもので、暗記は短期記憶の部類に相当します。

一方、長期記憶は、長年繰り返し覚えるまで記憶を強化し、脳に定着させるもので、習慣や常識と言ったものは、経験も相まっての記憶の定着であると言えます。

カクテルパーティー効果の論文の裏付け

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カクテルパーティー効果のような脳の働きは、1953年にイギリスの認知心理学者のEdward Colin Cherry(エドワード・コリン・チェリー)によって提唱されました。

カクテルパーティー効果は、音声の選択的聴取 (selective listening to speechセレクティブ リスニング トゥ スピーチ)や選択的注意 (selective attentionセレクティブ アテンション)と呼ばれたりもします。

また、聴覚だけでなく、視覚についても情報の取捨選択する事も実験で分かっており「カラーバス効果」と呼ばれます。

カクテルパーティー効果を恋愛に応用する実例

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カクテルパーティー効果は、周囲の音、会話に関心が移るもので、対面した際に名前だったり、興味、関心事を会話に交える事で「自分に関係する話だ」という認識を持つのです。

例えば、婚活パーティーで大勢がいる騒然としている会場の中で、名前を呼ばれたり、違うところから名前が聞こえてくると、その情報が気になったりするものです。

あまり馴れ馴れしいのも良くはありませんが、相手との信頼関係が構築できているのであれば、「名前を頻繁に呼ぶ」のは有効な手段です。

逆に、相手から名前を呼び返してもらえるようになれば、ずいぶんと親密度は高くなっていると言えます。

そしてもう一つは「相手の趣味、興味、関心ワードを知る」という事です。

例えば、合コンの中で、気になる相手がいる場合、直接話しができない状態でも、相手の興味を惹く話をしていると、相手も会話が気になってくるものです。

相手が気になる単語、キーワードを会話の中に散りばめ、うまく相手の気を引く事ができれば、相手との距離を縮めるチャンスは出てくるのでは無いでしょうか。

カクテルパーティー効果をビジネスに応用する実例

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続いて、カクテルパーティー効果を使って、ビジネスやマーケティングに応用する事について、事例を挙げながら考えてみましょう。

まず1つ目は「ターゲットを絞り込む」です。

広告やマーケティングで見かける

・○○に悩んでいる▲▲歳の女性

・すっきりと目覚めたいあなたに

といった単語は、カクテルパーティー効果を狙った文章と言えます。

いかに商品やサービスを「自分ごと化」出来るか?意識的に文章を組み立ててみましょう。

営業などであれば、

「●●歳のお子様だと、こんなのがあると大変便利です」

といった形で提案をする事で、お客様の家族構成にあった提案が可能になります。

2つ目は「脳に記憶させる」です。

先程の記憶の定着について書かせていただいた通り、脳に記憶させるのに繰り返し憶えさせる事が、記憶に定着させやすいと言われています。

勉強でも同じですが単語を暗記するより、その単語自身が持つストーリー性を理解するほうが、記憶には定着しやすいです。

マーケティングで応用するのであれば、「ストーリーテリング」が重要ですが、同じ商品やサービスを憶えてもらうために、商品やサービス名を連呼したり、繰り返し伝えるというのも有効な手段と言えます。

カクテルパーティーが効果がない事があるの?

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カクテルパーティーは、人間の脳の機能の一つであり、無意識下でも働く可能性がありますが、一部効果がないケースも見られます。

一つの例としては、発達障害の方の場合です。

・聴覚過敏を持っている人

・感覚鈍麻の人

それぞれの場合について、詳しく解説を加えますと、1つ目の「聴覚過敏」についてですが、周囲の音を必要以上に取り入れてしまい、苦痛や不快感を伴う状態の事を言います。

聴覚過敏の方は、カクテルパーティー効果が上手く働かない状態の時は、周囲の声や音を過敏に拾ってしまい、一度にたくさんの情報が頭の中に流れ込んでくるので、「頭がパンクしたような状態」になります。

一方で、「感覚鈍麻」については、五感が鈍感である状態の事を指しますが、音に対して鈍感なので、人の話をうまく聞き取る事ができない状態の事を言います。

このように、雑音が多い状態で話を聞き取るのが苦手だったり、複数人で会話する際に、コミュニケーションを取るのが難しいと感じるのは、聴覚過敏による可能性もあります。

うまくカクテルパーティー効果が働きにくい、もしくは効果がないという事があるので、コミュニケーションを取る際に同じ対応ばかりにこだわらないようにしましょう。

そしてもう一つの例が「選択的注意力が弱い人」です。

あるクライアントは、

「聴力検査で異常が出たことはないし、日常会話で困ることはない。でもノイジーな環境では遠くの人の会話がクリアに聞こえて、目の前の人が何を言っているか聞こえない」

と言って、目の前で話す人の話が頭に入ってこずに困っているというケースがありましたので、集中力の欠如をどう補うか?を考えてみる必要はあります。

以上、カクテルパーティー効果について、恋愛やビジネス、広告マーケティングにも応用できるアイデアをまとめました。

是非とも、カクテルパーティー効果を活かして、あなたの人生に少しでもお役立て頂ければ幸いです。

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