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【実戦解説】ドル円予測の例

以前のトゥイートで、ドル円に逆三尊を描きましたが、その理由を実戦的に解説します。
リアルタイムで得られる情報を基に判断する必要がありますので、理由の後付けはしていません。
なお、当記事はドル円のチャートを例にしていますが、需要と供給によって価格が決まる株や仮想通貨のチャートも同様に分析できます。

結果的に逆三尊は形成されず下降トレンドが再開していますが、8000万回言っているとおり、個々のトレードやイメージがその通りになるかどうか、結果は無視してよいです。
トレードとは、確率・統計による数学的なもので、占いではありません。トレーダーは、当たる占い師になることが目的ではなく(そもそもそんなものは実在しませんが。)、通算で資産を増やすことが目的です。
確率で考えることの意義は以下の記事で解説しています。

では、まず先日のトゥイートをご覧ください。

見やすいように拡大画像を貼ります。

日足

①紫の下降トレンドラインは、画像よりも左の方から引いたものです。したがって、手順としては、トレンドラインを引くところからスタートしています。

②右ショルダーの上の部分をご覧ください。下降トレンドラインをローソク実体で上抜いている部分があります。さらにその陰線のヒゲ先を右ショルダーの裏、つまり右ワキに設定しています。

実体に設定してもよいのですが、ヒゲに設定した理由は2つです。
一つ目の理由は、ヒゲが実体と比べて長めであることです。ほぼ実体と同じくらいの値幅があることが分かります。
なお、ローソク・ヒゲの長さからは、その価格になっている時間が「一瞬」なのか「長時間」なのか判断できません。
したがって、下位足に分解して、どれくらいの時間その価格を値付けしたのかどうかも、確認したほうがよいです。1時間足では実体になるのか、1時間足でもヒゲなのか、という意味です。
当然、1時間足でもまだヒゲなのであれば、ミスプライスの可能性が高まりますので、場合によってはヒゲを無視することも必要です(=テクニカル分析のラインをヒゲではなく実体に引く)。
為替であれば経済指標発表時、株であれば大口が投げたり、場中決算によってミスプライスが生まれやすいです。
二つ目の理由は、ネックラインをブレイクするハードルを上げるために、ネックラインが現在価格よりも遠くなるようにしたためです。
画像を見ていただくと分かりますが、仮に実体に引くとネックラインは下がり、ブレイクはより簡単になります。簡単なブレイクに真の価値があるのかどうか、という論点が生じますので、その他の要素も検討しながら、ヒゲ・実体のいずれにラインを引くか考えましょう。

説明が長くなりましたが、下降トレンドラインをブレイクしたため、下降トレンド終了を意識し、反転パターンを複数イメージします。ここがトゥイートした時です。

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