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忘れ得ぬ映画音楽5選【80年代編②】

私が青春時代を過ごした1980年代は、映画で使われる楽曲が次々とヒットする、サウンドトラック盤の黄金時代でした。前回思い付きで始めた、第1回目(2023/9/24)でチョイスした5曲だけでは、この企画は到底収まりきりません。80'sの映画音楽は、名曲の宝庫です。いずれ、【80年代編③】にTo be Continued…. することを予感しながら、今夜の5曲をチョイスします。

忘れ得ぬ映画音楽⑥:ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース『パワー・オブ・ラブ』

この曲が主題歌の『バック・トゥ・ザ・フューチャー Back to the Future』は、80'sの空気感が満載の傑作です。スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg 1946/12/18-)製作総指揮のもと、監督・脚本:ロバート・ゼメキス(Robert Lee Zemeckis 1952/5/14-)、主演:マイケル・J・フォックス(Michael J. Fox 1961/6/9- )で1985年に公開されました。あまりの大ヒットに、1989年にはPART2、1990年にPART3と三部作も公開されました。続編はその後も続きますが、私の記憶は残念ながらそこまでです。

アメリカ西海岸のサンフランシスコで1979年に結成された、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース(Huey Lewis & The News 1979-)は、なかなか味のあるロックバンドでした。ボーカルでフロントマンのヒューイ・ルイス(Huey Lewis 1950/7/5-)を中心に、爽快で、豪快なロックンロールを得意とし、80’sに大ブレークしました。この映画の主題歌に抜擢される前の出世作『スポーツ SPORTS 1983』からは、多くのヒット曲を生み、私の好きなアルバムでした。

スーパースターの仲間入りを果たしたヒューイ・ルイスは、1985年に発表されたUSA for AFRICAのプロジェクトにも招かれ、チャリティソング『ウィー・アー・ザ・ワールド We Are the World』では、欠席したプリンスが歌う予定だったパートを見事に熱唱しています。

忘れ得ぬ映画音楽⑦:サバイバー『アイ・オブ・ザ・タイガー』

シルベスタ・スタローン主演の『ロッキー3 Rocky Ⅲ』(1982)の主題歌に起用され、西海岸を拠点に活動する中堅の実力派バンドだったサバイバー(Survivor)を、一躍大スターに押し上げた奇跡の一曲が、『アイ・オブ・ザ・タイガー EYE OF THE TIGER』です。

オープニングが流れた瞬間に、ついファイティングポーズを取ってしまいたくなるスリリングな一曲です。サバイバーは、続く『ロッキー4/炎の友情 Rocky Ⅳ』(1985)でも主題歌の一つ『バーニング・ハート Burning Heart』を提供しています。

忘れ得ぬ映画音楽⑧:ケニー・ロギンス『デンジャー・ゾーン』

80'sを代表する映画と言われて、トム・クルーズ主演の『トップ・ガン Top Gun』(1986)を外すのはなかなか難しいものがあります。サントラ音楽の巨匠、ケニー・ロギンス(Kenny Loggins)がシャウトする『デンジャー・ゾーン Danger Zone』はさすがの出来栄えであり、自らの代表曲の一つにもなりました。

多くの著名アーティストが参加したこのサントラ盤は秀逸で、名盤と言ってよいでしょう。

忘れ得ぬ映画音楽⑨:マドンナ『クレイジー・フォー・ユー』

80'sに数多く作られた青春映画の一つ『ビジョン・クエスト/青春の賭け Vision Quest』(1984)のサントラ盤は秀逸です。そのラストを飾るのが、マドンナ(Madonna Louise Ciccone 1958/8/16-)の『クレイジー・フォー・ユー Crazy for You』です。マドンナ自身も、この映画にワン・シーン登場しています。その後、飛ぶ鳥落とす勢いで、スター街道まっしぐらとなる成功前夜という赴きがあります。

数あるバラードの中でも、個人的に大好きな一曲です。

忘れ得ぬ映画音楽⑩:『ビートに抱かれて』

孤高の天才、プリンス(Prince Rogers Nelson 1958/6/7-2016/4/21)の人気を一躍最高峰レベルに押し上げたのが、映画『プリンス/パープル・レイン Purple Rain』(1984)の大成功であったことは、疑いのない所です。プリンスほどの天才であれば、たとえこの映画が大ヒットしなくても、遅かれ早かれ必ず世に出ていたと確信していますが、彼のカリスマ性を、パープル旋風をオンタイムで経験できたことは最高の幸運でした。

この挿入歌『ビートに抱かれて When Doves Cry』は、ビルボードトップ100で1位を獲得しています。

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