日本の人口を調べてみた気づき
本日のnoteは、日本各地の市の人口データを調べてみて、学んだこと、気付いたことのメモになります。
「総人口」の考え方
「日本の市の人口を調べてみよう!」と調査をスタートしたら、「総人口」と呼ぶものには、きちんと定義があることを知りました。
これらは、日本国籍の人だけではなく、外国籍を持つ日本在住の外国人も包含している数字です。因みにe-Stat(政府の統計窓口)の最新「人口推計」(2021/5/20公開)によると、2020/12/1の総人口(確定値)は、125,650,709人です。日本は、毎年30~40万人の総人口が減少し続けています。
市町村の区分
全国の市町村は、1,724あります。(2021/6/13現在)
内訳は、政令指定都市20、市 772、特別区23、区175、支庁・振興局等18、郡307、町189、村 189です。地方自治法では、市町村の種類を以下のように区分しています。
独自権限の発揮できる分野が 指定都市>中核都市>施工時特例市>その他の市町村 となっています。
見えてくるもの
先日読了した、冨山和彦・田原総一郎『新L型型経済』の中で、人口30万人程度の経済圏を活性化させることが日本の再生につながるとの提言があったので、日本国内にある「推計人口」が30万人を超える市をリストアップした所、36都道府県、72市(東京都23区を除く)ありました。(2021年5月1日付 推計人口)
県内で最大の都市が人口30万人を超えていない県が、11県(青森、岩手、山形、茨城、山梨、福井、鳥取、島根、山口、徳島、佐賀)あります。首都圏に数えられる茨城県で、人口最大の水戸市でも26.9万人(78位)というのが意外でした。
また、県庁所在地=人口最大というわけでもありません。福島市(福島県でいわき市、郡山市に次いで3番目)、前橋市(群馬県で高崎市に次いで2番目)、静岡市(静岡県で浜松市に次いで2番目)、津市(三重県で四日市市に次いで2番目)、山口市(山口県で下関市に次いで2番目)は、人口ベースでは県内最大の都市ではありません。歴史的に商都と政都が別だったり、市町村合併の影響もあるかもしれません。
特別区(東京23区)を除く日本最大の市町村は、私の居住地でもある横浜市(375.8万人)で、2位が大阪市(275.5万人)、3位が名古屋市(232.4万人)です。近年、”日本三大都市”と鼻息が荒い九州の雄、福岡市(160.3万人)は、実は北の都、札幌市(196.7万人)に次ぐ5位です。
域内に人口30万人以上の市を最も多く抱えているのは大阪府で、7市(大阪・堺・東大阪・枚方・豊中・吹田・高槻)です。次いで、愛知県の6市(名古屋・豊田・岡崎・一宮・豊橋・春日井)、5市の神奈川県(横浜・川崎・相模原・藤沢・横須賀)、千葉県(千葉・船橋・松戸・市川・柏)と続きます。
各市の地理的要因、総面積(特に可住地面積)、気候、交通事情なんかも加味して眺めると、更に面白く見えてきます。
「枠」を取り払って考える
実は、市単独の人口だけをなぞって考えていても可能性は見えません。人流、物流、市場を考える時には、都道府県や市の「枠」は取っ払って、そのエリアの地図に着目しながらイメージしていくことが大切です。
ある対象に対して、どこに枠を引いて考えるかで、思考の幅は変化します。日本、都道府県、市町村という固定観念は、時に邪魔になり、思考を狭めます。たとえば、飛行機移動すると、福岡-釜山間の移動は、福岡-羽田間よりも短い時間で済みます。
時間についての意識にも応用できます。一分、一時間、一日、一週間、一カ月、一年、という既成の単位、「枠」に縛られる必要はありません。
私は会社員時代、「週末=会社から離れて自由に使える時間」と定義して、金曜日の20:00から月曜日の8:00を週末と考えるようにしていました。そうすると、連続2.5日間、60時間が自分の自由に使えるように与えられた時間になります。休日を杓子定規に「土日の二日間」と捉えるのとでは、見えてくる景色が変化しますし、行動も違ってきます。
地域研究も同じ意識で進めていきたいと思います。
今週の格言・名言《2021/6/7-14》
私が使っている手帳に書かれている今週の格言・名言の確認作業です。
サポートして頂けると大変励みになります。自分の綴る文章が少しでも読んでいただける方の日々の潤いになれば嬉しいです。