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車を運転することの効用

今日は朝から冷え込みがキツイという予報でした。

家族全員が風邪気味です。最近は、息子の好きな駅で電車を見るというのが週末の過ごし方の定番となっているのですが、今日はしんどいと感じたので、ドライブすることにしました。我が家に自家用車はありませんので、クルマで出かける時は、専ら近所のレンタカーを利用しています。

自宅から歩いて2~3分の距離にトヨタレンタカーの店舗があり、ネット予約で手続きも簡単なので、重宝しています。最近聞くようになったカーシェアリングにも興味はあるのですが、それほど頻繁にクルマを使う機会はないので、今の所、レンタカーを利用すれば必要十分だと考えています。

私は、クルマも、クルマを運転することも好きで、社会人2年目にローンを組んで、初めての自分のクルマ(トヨタ・カローラFX)を買いました。運転免許は大学1年生の時に取っていましたが、自分のクルマを買う前は、ほぼペーパードライバーでした。

クルマを買ってしばらくは嬉しくてたまらず、運転の練習と道を覚える(当時はナビはなく、地図が必須のツールでした)為に、仕事から早く帰った夜には首都高速道路を走らせたりもしていました。週末に、目的地も計画も決めずに遠出して車を走らせ、翌日一日かけて帰ってきたりもしていました。

年末年始の長期休暇は、同じ方面に帰る友人を誘って、クルマで実家へと帰省していました。今回は東名高速から阪神高速、今回は中央高速、名古屋高速から東名阪道とか、毎回ルートを変えるのも楽しみでしたし、クルマの中で話をしたり、音楽を聴いたりするのも楽しい時間でした。

ハンドルを握っている時には心地良い緊張感があるし、普段は時間がなくて聴けない好きな音楽も大音量で聴けるし、移動手段としてのクルマで味わえる非日常感を楽しんでいました。クルマと付き合う絶対的な時間は少なくても、当時の私にクルマはなくてはならないものでした。思い出が詰まり、思い入れもあったクルマだったので、アメリカ駐在が決まり、手放した時には寂しい気持ちになりました。

アメリカから戻ってからは、自家用車を持たない生活を送っています。自家用車を持たないという決断をしたのは、費用対効果を考えた結果です。平日は仕事があるので、クルマを使う機会はありません。公共交通手段が発達している首都圏に住んでいるのであれば、クルマを持つことにメリットはないと判断しました。

自家用車は、駐車場代、保険代、税金等の維持費がかかる金食い虫です。更に6カ月に一度の整備点検に出したり、定期的にタイヤ交換をしたり、オイル交換をしたり、洗車をしたり、とクルマの整備にはお金も手間暇もかかるので、面倒くさがり屋の私には苦痛でした。

アメリカで生活していると、レンタカーを使うことに抵抗はなくなります。毎回きちんと整備された新しいクルマが用意されるレンタカーのサービスはありがたい限りです。

今回、やはり運転は楽しいなと感じました。運転中は視野を広くして、遠くにも近くにも後ろにも万遍なく注意を払って、咄嗟の判断をしていく必要があるので、集中力が必要です。最近はスマホ中毒気味になっていて、視野も狭く、思考停止状態になってきているので、本来人間に必要な機能を取り戻す意味で、クルマの運転は有効だと感じました。

今回、運転中はFMヨコハマを流しっ放しにしていました。自分の知らないアーティストの楽曲や、昔熱心に聴いていた懐かしい曲が意図せずにかかると新鮮な気分になりました。

12月に入ったせいか、クリスマスソングも多くて、ほっこりする気持ちになりました。音楽を聴くと、昔の記憶が甦ったり、新しいアイデアが浮かんだりします。色々考えを整理するのにクルマの運転はいい気がします。

利用する頻度はせいぜい2~3カ月に1回程度ですが、これからも定期的にハンドルを握り続けます。

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