息子から学ぶことが多い２

最近、9歳の息子が驚くほど自分に似てきていると感じます。ちょっとした仕草、身体の仔細なパーツ、表情の作り方‥ 自分の遺伝子がこの子の中に受け継がれているのだと実感して、はっとする瞬間が増えています。あまり似て欲しくないところばかり似ているのが不思議です。

私は何かに集中して没頭すると、周りが見えなくなってしまうことがありますが、息子も似た特性を受け継いでいます。自分が好きなことに取り組んでいる時は、呼び掛けても一切返事をしません。

息子は幼い頃から一貫して創作系の遊びが好きでした。

一時期は、絵本の中から気に入ったページや台詞を模写したオリジナルの物語雑誌を作っていました。仕事から帰宅した私にそれを読ませるのです。赤ん坊の頃に私がしていた絵本の読み聞かせを記憶しているのでしょう。この仕事は妻ではなく、私に頼んでくるのです。

ノート一冊分80ページくらいあって読み終わるのに時間もかかるので、毎回大変だったのですが、息子はとても満足そうでした。私のそばで朗読を聞いている息子の姿を見た妻が、「なんか仲良さそうな親子に見えるわね…」と嫉妬することもたびたびありました。

最近ではYouTubeで気に入った動画を真似して、動画作りにはまっています。我が家では、決められた宿題や課題をやり終えたら、30分間くらいiPadを観てもいいルールにしています。iPadの動画再生方法やiPhoneでの録画方法は一切教えたことはないのですが、いつのまにかマスターしていました。

気に入った動画を登録して何回も何回も見直し、気に入った箇所を一時停止ボタンを押したりして記憶に刻みつけています。そしてそれを忠実に再現しようとするのです。息子がはまっているのは、NHK Eテレの「ピタゴラスイッチ」という番組で紹介されるピタゴラ装置作りです。YouTubeに投稿されている高度な装置を完全コピーするのは難しいのですが、家にある道具で代用して似たような装置セットを作ります。セリフや口調も巧妙に真似して動画に反映しています。

完成した作品は稚拙ではあるのですが、毎日続けていると少しづつ改善してくるから面白いです。親バカですが、なかなかセンスいいなあと感じるものもチラホラあります。この特性を何とか伸ばしてやれないものか、と思っています。

息子がやっているプロセスは、ビジネスで成功するための行動そのものという気がします。今その時点で好きなことにフルコミットで力を集中し、何度もしつこく改善を繰り返していくのです。

以前にもnoteに書きましたが、一つのことを何度も何度も繰り返して取り組める姿勢はスゴイなと素直に思います。息子から教えられていることがたくさんあります。勇気を貰えて救われています。ありがとう。