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名言が与えてくれるもの 1 :文字をかく、汗をかく、恥をかく

心に響く名言を考えてみる意味

誰しも、ある時心に響いたことばがあると思います。私にも"あの時に聞いた(目にした)あの一言でその後の人生が変わったかも‥"と思えるくらい大切にしていることばが幾つがあります。

普段日常的に使われている何気ないことばであっても、誰が発したのか、どのような状況で言われたのかで、その意味や印象が大きく変わります。

また、受け取る側の自分のそのことばを聞いた時の気持ちや、その時に置かれていた状況によっても、響き方が大きく違ってくるものです。

そのような前提を踏まえて、私が過去に大きく心を揺さぶられたことばを振り返ってみたいと思います。名言シリーズの第1回は、「文字をかく、汗をかく、恥をかく」です。

中居正広のことば

出典は忘れましたが、元SMAPの中居正広さんがとある雑誌のインタビュー記事で「3つの"かく"... 文字をかく、汗をかく、恥をかく を大事にしている」と語っていたのを見て、はっと思い、以来記憶に留めています。

中居さんは、これらの行為を意識して継続している理由について、

● "文字をかく"ことで、頭の中にある考え方や心に蟠っている感情を吐き出して、考えを整理し、具現化する。解決の道筋を見据える。
● "汗をかく"ことで、溜まりつつある澱や不純物を取り出してリフレッシュし、相手や周囲から望まれていることをクリアに感じ取る感性を呼び戻す。普段自分を支えてくれている人達に感謝の気持ちを持ち、自分自身の行動で恩を返す努力をする。
● "恥をかく"ことで、凝り固まった考え方や変なプライドを破壊して、素直な気持ち、謙虚な姿勢を取り戻す。知らず知らずのうちに築いてしまった心の障壁を取り払う。

といった説得力のある説明だったと記憶します。(細部は自信ありません)自分が芸能人として活動していくための原点を忘れない為に、この「三つのかく」を習慣化していると言っていました。超売れっ子は凄いな、基本を大事にしているんだなあと感銘を受けました。

スターを支える価値観

中居さんには、人間臭さ、初心、自然体を大切にしている人だという印象があります。エンターテイナーとして一流のプロフェッショナルな存在だと思いますが、時折、子供っぽい毒を吐いたり、我儘だったり、ポンコツ感を出したり、簡単には理解させないミステリアスな部分をしっかりと残しています。視聴者との「近さ」を感じさせているところが、魅力のひとつですが、ある一線以内には絶対に近寄らせない感もあります。

ジャニーズ事務所という芸能界の巨大組織が後ろ盾にいるので、本当の姿はどうなのかわかりません。ただ、40代半ばなのに"中居君"と呼ばれる事に全く不自然感がありません。よく比較される木村拓哉さんが、完全無欠のヒーロー的キャラクターなのに対して、どこか未成熟で、不完全感を漂わせているタイプの人です。

そんなイメージのある中居さんが、プロとしてお金を貰う為の原点を大切にする為に、三つの”かく”習慣を大切にしていることはとてもしっくりきます。世間で確立している中居正広というブランドを壊さないよう注意しつつも、常に自問自答しながら、歩むべき軌道を修正し続けているのかもしれません。私も見習っていきたい姿勢です。

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