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どうせなら愉しく引き籠る

緊急事態宣言を受けて

いよいよ、私の住む神奈川県を含む7つの都府県に緊急事態宣言が出されることになりました。期間は1カ月程度になると報道されています。都市封鎖(ロックダウン)や外出禁止令にはならない見込みです。

新型コロナウイルスの感染爆発によって、医療体制が崩壊するような事態は、絶対に避けるべきことです。感染リスク機会を減らすために、人々の行動抑制は正しい措置だと思います。狙いを正しく理解して従うのは、市民の義務だと思います。最前線で対応されている多くの方々に感謝の気持ちを持って日々過ごしたいです。

とはいえ、いつかは終息の時期がやってきます。その時、新型コロナウイルス感染症は免れたけど、人生が詰んでしまった… というのでは悲惨です。私は、その結末は受け容れられません。『正しく怖れる』を徹底して、感染予防に細心の注意を払いつつ、したたかにこの難局を乗り切りたい。どうせなら、未来に繋がるように愉しく引き籠りたいというのが本音です。

2020/4/6のデータから考えてみる

『正しく怖れる』為には情報の探し方、受け取り方が重要になります。飛び交っている数字を正しく理解するには、正しい知識が必要です。自己流でふわっと理解していると、不安を過度に煽る言説や個別事例からの意識操作に飲み込まれてしまいます。

私は、感染者が急増して医療提供キャパオーバーとなり、救える命も救えなくなる医療崩壊の抑止が最重要の課題と思っています。緊急事態宣言の目的もそこにあると受け止めています。

なので、現時点で入院治療中の人がどのくらいいるのか(下記の★)、危険水域はどこなのか、どの程度の水準に抑え込めれば大丈夫なのか、が関心事です。神奈川県のサイトはこの連関がわかりづらいです。東京都のサイトの方がわかりやすく感じます。

【東京都新型コロナ感染症対策サイト 2020/4/6 20:00集計より】
◆累計検査陽性者数(A)1,116人/累計検査実施人数(T)4,484人=24.9%(①)
◆死者数(B)30人/(A)=2.7%(②)
◆退院者数(C)52人/(A)=4.7%(③)
入院中(D)1,034人=軽症・中等症1,007人+重症27人(★)
(注)医療機関が保険適用で行った検査は含まれていない
(注)検査実施人数には、チャーター機帰国者、クルーズ船乗客等は含まれていない
(注)速報値として公開するものであり、後日確定データとして修正される場合あり

1,034人という数字はどの程度危険水域なのでしょうか? 軽症・中等症にカテゴライズされる患者は症状の程度がピンキリと言われています。一般的な重度肺炎でも人工呼吸器を必要としない場合は、ここに該当しているという話も聞きます。

①の数字が随分高い印象なるも、感染の疑いが濃い人しかPCR検査をしていないし、累計検査実施人数の注記に「医療機関が保険適用で行った検査は含まれていない」とあるので、①は意味がないのかもしれません。

薄っぺらい分析でも、自分の頭で考えるトレーニングを定期的に続けた方がいいと思っています。続けます。

外出抑制で引き起こされる問題への対処

外出抑制による副作用は各地で確実に発生するでしょう。残念ながら「新型コロナウイルス感染症は免れたが…」という事態は間違いなく起こります。

「自宅待機は地獄」という人…家庭内暴力やネグレクトを受けている、自宅が環境の悪い密閉空間、自宅待機する経済的余裕がない…がいます。外出抑制による運動不足で別の病気を発症する人、ストレスでイラついて問題行動をする人、先行き不安で心を病む人、も確実に増えるでしょう。

増えることが確実な社会問題は、対処法を想定しておきたい問題です。


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