米大統領選挙の思い出と今回の結果についての私見
本日のnoteは、書きたいテーマが浮かばないので、先日行われた米国の次期大統領を選出する選挙に関してです。過去の自分のnoteを確認すると全然触れていなかったので、この機会に私見を纏めておこうと思います。
エンタメとしての大統領選挙
4年に一度行われる米国大統領選挙は、エンタメ的な要素も満載で、なかなか勉強になるイベントだと思っています。もし、私に米国在住経験がなく、あの空気感を間近に触れた記憶がなかったら、今も興味が沸かないままニュースをスルーし続けていると思います。
選挙はビジネスであり、戦闘です。党員集会や各州での演説会の熱狂なんて、このご時世にいいのかと思うのは私達の感覚で、熱心な米国人にとっては「それはそれ、これはこれ」なんだろうと思います。
今のシステムに落ち着いた詳しい歴史は知らないのですが、政治理論の議論や歴史の変遷による修正を経て、国民の間に定着しています。国全体が盛り上がる為の制度設計がよくできていると思います。
過去の大統領選挙の思い出
私の米国大統領選挙初体験は2004年の大統領選挙です。この時は、共和党(Republican Party, GOP)で現職大統領のブッシュ(George W. Bush)が、民主党(Democratic Party)のケリー(John Forbes Kerry)を、獲得選挙人286(53.16%)対251(46.65%)で破り、再選を果たしました。
深夜まで続く開票結果をテレビ中継で観ていました。全米の地図が、州別に赤(共和党)と青(民主党)に塗り上げられていくのは、単純に面白かったです。選挙人制度とか勝者総取りシステムとか、スイングステートとか周辺知識もこの時に勉強しました。
米国大統領選挙は、本番の数年前から繰り広げられていて、党代表候補を目指す有力候補者が予備選挙を経るごとにひとり去り、ふたり去りして最終的にひとりに絞られていく過程もなかなか面白いのです。対立候補を容赦なくこき下ろすし、スキャンダルも飛び出して泥沼化する時もあります。
思い出深いのは、2008年のオバマ(Barack Hussein Obama II)旋風です。リーマンショックで経済がクラッシュする中、現職のブッシュは、2期目の任期後半ということもあり、レームダック状態でした。
「チェンジ!」を叫ぶオバマの人気は異様で、2007年頃から出張で訪れるたびにヒートアップしていくように感じました。オバマ政権2期8年の実績には期待外れ感も聞かれますが、大統領になる前の彼への米国民の期待は凄まじかったと記憶しています。
今回の結果について
今回(2020年)の選挙も大接戦となり、民主党のバイデン候補の勝利が濃厚ですが、共和党側から裁判所に再集計請求が出るので、本日(2020/11/17)時点で勝敗が公式には確定していない状況です。
米国大統領は規約で2期8年までと決められているので、1期目を終えた後の大統領選挙は現職候補が圧倒的に有利です。その現職が敗けたということは、「トランプNo!」の機運が根強かったということかと思います。米国在住の友人も「あの男を再選させれば、米国民は世界中の恥晒しだ」とまで言っていましたから…
個人的には、バイデン氏(今年78歳)、トランプ氏(74歳)という高齢候補者同士の争いに最初から興醒め感はありました。バイデン氏の支持が強かったというよりは、「よりましな方が選ばれた」ということでしょう。 前回(2016年)、想定以上の反ヒラリー勢力の票がトランプに流れて、勝負を左右したのと同じ結果かと思っています。
私は(詳しい理由は避けますが)アンチ・ヒラリーで、ヒラリーが大統領になったら、世界は終わると本気で思っていました。経験則的に、民主党大統領の時に日本には不幸(米国内の問題の押し付け)が到来することが多いと感じています。報道で見る限り米国の左傾化は本物っぽいし、バイデン氏の政局運営は軽く警戒しています。
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