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ルーチンがあることが重要

本日は、『ルーチンがあると安心感がある』という実体験に基づく、暮らしのコツみたいなものを纏めておきたいと思います。

マンネリ嫌いの私が重視するルーチン

ルーチンに似たような概念と錯覚しがちなことばに、マンネリがあります。両者の定義を確認しておきます。

ルーチン【routine】 ーデジタル大辞泉
1. きまりきった手続きや手順、動作など。また、日常の仕事。日課。
2. コンピューターで、プログラム中のひとまとまりの機能をもつ命令群。最初に実行されるメーンルーチンと、メーンルーチンから呼び出されるサブルーチンとがある。
マンネリズム【mannerism】 ーデジタル大辞泉
手法が型にはまり、独創性や新鮮味がないこと。マンネリ。マナリズム。

私は、新味がなく、同じことを繰り返すだけのマンネリは大嫌いです。耐えねばならことも多々ありますが、身が入らないので、進歩がなく、生産性も低くなります。

ルーチンにも、「よいルーチン」と「悪いルーチン」があり、両者は区別しています。後者はほぼマンネリと同義であり、毛嫌いしています。しかしながら、最初は戸惑ってものの、継続しているうちに自然に固まって習慣化した「よいルーチン」は、生活リズムを整え、人生を豊かにしてくれる可能性を秘めています。

自分が主導したものでないルーチンでもOK

ルーチンには、自分が考えて始めた訳ではなく、集団の規律の為に義務付けられているものも当然あります。

例えば、今の職場では朝の8時10分始業の5分前にカネが鳴り、始業と同時にラジオ体操第一をやります。体操を終えると8時20分までの10分弱は、担当場所の清掃作業をします。清掃する場所は一週間サイクルで、日々違っています。そして、8時20分からは、立ったまま部署のメンバーで連絡事項などを確認し終わってから、各自の業務に入ります。

前職にはなかったルーチンです。長年このルーチンに慣れ親しんでいる社員の中には、ひょっとしたら「面倒臭いなあ」と思っている方もいるかもしれませんが、私は一日のリズムを呼び起す為のなかなか優れたルーチンだな、と結構気に入っています。

始業時間からの10分強の間、やることが決められており、それを全員でやるのは、一日のスタートをスムーズに滑り出すためのいい工夫だなあ、と真剣に思っています。

「枠に嵌める」ことが創造性を生む

多くの人が指摘していますが、クリエイティブ性を求められる仕事の従事する人であればあるほど、ルーチンを大事にしている印象があります。頑ななまでに生活リズムや行動パターンを守り、余計な雑念や思考が介在しないように細心の注意しをしている人は少なくありません。

例えば、村上春樹氏は、朝目覚めるとコーヒーを淹れ、ジョギンクをし、午前中は、机に向かって必ずノルマの原稿を書く、という生活を365日、何年も続けていると聞きます。そして、夕方以降は特別な予定がある日以外は一切執筆の仕事をせず、音楽を聴いたり、本を読んだり、人に会ったりして過ごすようです。変幻自在の奥深い小説や翻訳書の数々は、規則正しい生活から生まれています。ある程度行動の枠を嵌めることで、思考の柔軟性と自由を確保しているようにみえます。

「何でも自由にしていいよ」と言われて、その与えられた時間を楽しめるのは一種の才能だと思います。結果的に自分に自由に振る舞うことを許したこの二年間で、予定外の事象もあったとはいえ、やり残していたことが一切ないかと言うと、そんなことはありません。生活リズムが乱れそうになったり、精神的にダークサイドに堕ちそうな時は、ルーチンに頼るようにしていました。コーヒーを淹れるだったり、布団を上げるだったり、Walkingだったり、些細なことに助けられてきました。勿論noteに記事を書くのも大切なルーチンでした。

「絶対に守る」と決めたルーチンを持つことは大事だと思います。守れなくても最終的には仕方ないものの、「絶対に守る」という意識と脅迫観念を持っておくことは重要だと考えています。守れなくても自己嫌悪に陥るのはマイナスで、完全に辞めてしまわないことがコツです。

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