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『革命のファンファーレ』を読む

先日読了したばかりの「バカとつき合うな」がかなり面白かったので、早速西野亮廣『革命のファンファーレ』も入手して読み始めたところ、こちらも数時間で読み終えてしまいました。

著者の西野亮廣氏が"キングコングの西野"として、お笑い芸人としての活動をメインにしていた頃(今も現役のお笑い芸人ですが)には、あまり強い印象がありません。

キングコングがデビューして、人気絶頂だった2000年代前半は私自身が日本を離れていて、当時のお笑いシーンに疎いのもあります。ちょっと知的な雰囲気のある、数多い人気芸人のひとり…というくらいにしか思っていませんでした。

この本を読むと、彼が物凄く論理的な思考と豊富なアイデアの持ち主で、かつ、行動力にも長けている才人であることは明らかです。その発言や活動が色々と注目されるガチのインフルエンサーなのも当然だと頷けます。

本書では、所々に毒も吐かれていますが、読後には、爽やかな、明るい気持ちが訪れました。これは最近読んだ本からは、なかなか得られなかった感情です。もうすっかり有名になってしまっている以下の部分には、はっとしました。

行動しない人間は、自分が行動しない理由を、すぐに「勇気」のせいにする。「勇気がないから一歩踏み出せない」と言う。これは違う。大間違いだ。行動することに、勇気は必要ない。子供の頃に一人で乗れなかった電車に乗れるようになったのは、あなたが勇気を手に入れたからではない。「電車の乗り方」という”情報”を手に入れたからだ。

行動できない理由を、勇気がないせいにするのは間違っています。今後新作の絵本も発売されるようですし、彼の活動には益々注目ですね。

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