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ジャニーズの性被害問題について

本日は、時事問題の一つ、『ジャニーズの性被害問題』についての私的な感想です。

なぜ今、この問題が...

今夜19:30からのNHK『クローズアップ現代』を観ました。ここ数日、ネットニュースやYouTubeでも盛んに話題にされています。ジャニーズ事務所に関しては、支持派もアンチも何かコメントしておきたい衝動に駆られるのかもしれません。被害事実を裏付ける証言をする人物が次々と登場してきています。また、事務所のトップである藤島ジュリー景子社長が2023/5/15の夜に謝罪動画を公表しています。

ジャニー喜多川氏(1931/10/23-2019/7/9)が、事務所に所属する少年たちに性行為を行っているのではないかという疑惑は、過去にも何度か告発されてきたものの、事務所の巨大な政治力によってうやむやにされてきたのが実情でした。大手のメディアが大々的に扱うことがタブー視されてきたこの問題が、このタイミングで堰を切ったように急速に脚光を浴びていることの方に驚きと興味があります。

環境が整ったから

なぜこのタイミングで、ジャニーズ事務所の闇とも言えるこの問題が大きく取り上げられるようになったかと言えば、事件を摘発し、糾弾する為の環境が十分に整ったから、と考えるのが妥当でしょう。

芸能界、マスコミに絶大な影響力を有し、『ジャニーズ帝国』とまで恐れられたジャニーズ事務所でしたが、両輪であったジャニー喜多川氏、姉で経営を掌握していたメリー喜多川氏(1926/12/25-2021/8/14)が亡くなったことが転機になったと考えられます。

近年は、人気のある所属タレントも続々と退所しています。ジャニー氏の後を継いで副社長を務めていた滝沢秀明氏が退社したり、影響力の低下が囁かれていました。

欧米では少年少女の人権蹂躙は、倫理的に大変重い犯罪行為と考えられるようになっており、関与している人物や組織は、社会的評判を一気に喪失すると言われます。現在の日本の芸能界で中核を占めているジャニーズ事務所所属タレントの活動にも支障が出ることになりそうです。

メディアへの批判について

疑惑があることを承知していながら、厳しい問題追求をしてこなかった日本のメディア各社を批判する声も上がっています。この問題を取り扱うことは長らくタブーであり、報道が自粛されてきたことで、被害に遭っていた少年たちは、社会的に助けを求めることも出来ず、弱い立場から泣き寝入りさせられてきました。

現実問題として、メディア各社が人気タレントを抱えるジャニーズ事務所に面と向かって立ち向かうことは、様々な理由から難しかったのでしょう。私は、メディアやマスコミってそういうものなのだから、あからさまに批判しようとまでは思いませんが、実際の被害者の方々からすれば、「やっとかよ」という感覚だろうと思います。

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