見出し画像

『ていうか、男は「好きだよ」と嘘をつき、女は「嫌い」と嘘をつくんです。

ガチガチに凝り固まった固定観念を解きほぐす為には、普段は手にしないような書物にでも触れてみるか……  ということで、全く予備知識ゼロで購入したのが、こちらのDJあおい『ていうか、男は「好きだよ」と嘘をつき、女は「嫌い」と嘘をつくんです。』(幻冬舎文庫)でした。

著書のDJあおいさん(大人気ブロガー)のことは、この本を読むまで知りませんでした。ただ、とにかく抜群に面白い本でした。急所を衝いた言葉の数々がずどんと心に響き、斬れ味最高です。

個人的には、第1章の「〇〇が、男。●●が女」シリーズが秀逸でした。

● 男は大人のフリをした少年。女は少女のフリをした大人。(P34)
● 男の話は航海。女の話は漂流。(P48)
● たったひとつの欲望をたくさんの女に求めるのが、男。たくさんの欲望をたったひとりの男に求めるのが、女。(P62)

タイトルだけで、もう脱帽ものです。解説部分も簡潔ながら、深く深く突き刺さります。納得感が半端ないし、限られたことばに意図を全て落とし込む文章術が素晴らしいです。他にも

● 「だから好き」より「だけど好き」が長く愛せる秘訣(P108)
● いい男に、恋人と毎日会えるような暇な男はいない。いい女に、恋人に毎日「会いたい」と言う暇な女はいない。(P156)
● 強い女を弱くさせるのがいい男、弱い男を強くさせるのがいい女。(P168)
● 男性としての価値というものは、そのパーソナリティよりも「何が出来るのか」というところにある。どんなにイケメンで心優しいパーソナリティを持っていても仕事のできないような男は価値が低い。しかし、女性の場合は、「何ができるのか」というところより、その人のパーソナリティに女性としての価値があるものでして、可愛くて心優しいけど仕事がどんくさい女性と、見た目は『中の下』で男勝りな性格だけど仕事はバリバリこなす女性とでは、前者の方が女性としての価値を認めてもらえるんです。(P94-95)

なんかは、観察が秀逸で、納得感がスゴイです。早速ツイッターもフォローさせて貰いました。私は、この本のターゲットとなる若い女性読者からは遠く離れたカテゴリーにいるオジサンだと思いますが、女性の心理を深く勉強させてもらうのに最適でした。

この記事が参加している募集

サポートして頂けると大変励みになります。自分の綴る文章が少しでも読んでいただける方の日々の潤いになれば嬉しいです。